女帯の一種。広幅の帯地を幅二つ折りにして仕立てた、女子の礼装用の帯。帯地の幅は68センチメートル、丈は4~4.2メートル。これを二つに折り、芯(しん)を入れて32センチメートル幅に仕立てる。帯地は唐織(からおり)、厚板(あついた)、金襴(きんらん)、繻珍(しゅちん)、綴錦(つづれにしき)、糸錦、緞子(どんす)などの織物、模様は全体に織り出された全通しとする。羽二重(はぶたえ)、縮緬(ちりめん)などの後染めのものや刺しゅうをしたものは、丸帯仕立てであっても正装用には用いられない。丸帯の呼び名は江戸時代に、表裏異なった布地を縫い合わせた腹合(はらあわせ)帯に対して名づけられたもので、以前は絎(く)け帯と称していた。現在、花嫁衣装や江戸褄(えどづま)などに用いられるが、帯地が厚く重いので帯芯(しん)を薄手のものにしたり、または入れないで仕立てる。しかし、重い帯から軽い帯への世相とともに、正装に袋帯がかわって用いられる傾向にある。
[藤本やす]
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… 帯には帯取池などの伝説や俗信も多く,帯で人をたたくと蛇になるとか,帯で作った着物を着ると寿命が縮むといわれ,夜に帯を贈ったりまたいだりすることも嫌われる。【飯島 吉晴】
【現代の帯の種類】
【女物】
丸帯長さ4m,幅68cmの生地に芯を入れて約31cm幅に二つ折り仕上げをする。唐織,糸錦,金襴,銀襴,博多織,絽など。…
※「丸帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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