( 1 )「まと」は「またし(全)」と同根で、円環が完成した状態を意味する。類義の語根に「まろ」があって、「まろに」「まろかす」「まろかる」などの語類を形づくっている。
( 2 )「まと」が円状をいうのに対して「まろ」は球状を意味したが、語形と意味の類似から、やがて両者は通じて用いられるようになる。
( 3 )室町期のキリシタン資料で普通に見られるのは、清音「まとか」で、この頃までは清音と濁音が共におこなわれていたことがうかがわれる。江戸時代以後濁音が一般化した。
1 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を...