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円ブロック えんブロック yen block

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

円ブロック
えんブロック
yen block

第2次世界大戦前に台湾,朝鮮,中華民国および東南アジア諸国を構成員として,日本を中心に形成された地域経済圏。 1930年代の大恐慌後,金,外貨の偏在を克服するため各国とも強度の為替制限,貿易制限を行い,自給自足的な経済圏 (→アウタルキー経済 ) を確立しようとした。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんブロック【円ブロック】

1929年の大恐慌後主要資本主義国はそれぞれ植民地および勢力圏下の諸国をとりこんで,スターリングブロックマルク・ブロック,金ブロックなどの排他的かつ閉鎖的な経済圏を形成したが,日本も満州国(中国東北),中国占領地を中心対象としてブロック経済圏を形成した。これを円ブロックという。31年に始まった満州事変以降日本は軍事侵略を拡大させていき,その占領諸地域に,満州中央銀行,察南銀行,蒙疆銀行,中国連合準備銀行,中央儲備銀行などの中央銀行を設立し,その発行する銀行券を日本円とリンクさせた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

円ブロック
えんぶろっく

円にリンクした通貨制度を採用し、円が決済通貨として通用した地域。1930年代の世界的不況期には、本国とその植民地を包括する排他的なブロック経済圏がいくつか生まれた。日本は1931年(昭和6)に満州事変を起こし、満州(中国東北)、蒙疆(もうきょう)、華北、華中、そして太平洋戦争開始とともに南方地域にまで勢力を拡大した。これらの地域ではそれまで流通していた通貨は駆逐され、円にリンクした新しい通貨が創設された。満州中央銀行券、蒙疆銀行券、中国連合準備銀行券などがそれである。これらの地域との決済は、金や外貨によらずに円で決済できた。第二次世界大戦の敗戦により円ブロックは崩壊した。[土屋六郎]

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