デジタル大辞泉
「凍害」の意味・読み・例文・類語
とう‐がい【凍害】
農作物などが寒さによって被害を受けること。また、その被害。
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とう‐がい【凍害】
- 〘 名詞 〙 植物、特に農作物、果樹などが寒さや霜のために害を受けること。また、その被害・損害。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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凍害 (とうがい)
freezing damage
凍結害ともいう。農作物などが受ける冬季の低温による凍結の被害をいう。霜害も低温と凍結による被害であるが,発生の時期によって区分される。凍霜害という語は学問的には霜害と同義であるが,農林水産省の作物被害統計では凍害と霜害を合わせている。凍害はシベリア高気圧の勢力が強い年に発生し,冬に農作物が栽培されない地方や積雪の多い地方を除けば,一般には寒冷な地方で被害が大きい。ムギ類,牧草類などは東北地方の太平洋岸や関東地方で,落葉果樹は北日本とくに北海道で,常緑果樹は栽培地全域で被害を受ける。低温による被害であるので,その機構は霜害と似ている。霜害に比べて危険期が長期にわたるので労力や経済性の面から,各種の防除法のなかでも被覆法が主体となる。被覆材には,こも,むしろ,わら,寒冷紗,落葉,土などが使用されてきた。また,進んだ形態での被覆としてはトンネルやハウスがあり,省力型の送風法も実用化されている。
農業災害以外に,水道管の凍結膨張による破裂,路面凍結による自動車のスリップ,鉄道のポイント障害などの凍害もある。
執筆者:久保 祐雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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凍害【とうがい】
作物が低温のために凍結,枯死する災害。初冬から早春に発生。細胞間隙(かんげき)の水が凍ることによって細胞液濃度が高くなり,そのため原形質が変質する場合と,凍った組織が急激に解けるときに原形質分離を起こす場合とがある。凍害を防ぐには気温低下を防ぎ,空中温度を高めることが必要。被覆,燻煙(くんえん),灌水(かんすい)などの防止策がある。
→関連項目胴枯病|凍霜害
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凍害
とうがい
冬から春にかけ気温が異常に低下し、農作物や果樹の若芽などに被害を与える現象。機構としては寒害、霜害の場合と同じである。ただ季節的には晩冬から初春におこり、霜害などに比べると越冬作物に被害が多い。そのほか、冬の異常低温による水道の凍結事故(外気温が零下4℃以下になるとおこる)、道路面の凍結による交通事故も凍害に含めることもあり、さらに広義には霜柱、凍上による被害も含めることがある。
[安藤隆夫]
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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