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勅版 ちょくはん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

勅版
ちょくはん

天皇の命令によって出版された書籍。後陽成天皇勅版の『日本書紀神代巻』 (1599,古活字版) ,『論語』『孟子』 (99) や後水尾天皇勅版『皇朝類苑』 (1621,銅活字版) などが有名。

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デジタル大辞泉の解説

ちょく‐はん【勅版】

勅命により版行された書籍。慶長勅版の「神代紀」、元和勅版の「皇朝類苑」など。

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百科事典マイペディアの解説

勅版【ちょくはん】

日本・中国で天皇または皇帝の命令で出版された図書。日本では16世紀末―17世紀初めの後陽成天皇文禄勅版慶長勅版,初めて銅活字を用いた後水尾天皇の元和勅版の3種。

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大辞林 第三版の解説

ちょくはん【勅版】

江戸初期、勅命によって開版された書籍。慶長勅版・元和勅版など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

勅版
ちょくはん

天皇の勅命によって刊行された書物のことで、とくに後陽成(ごようぜい)天皇、後水尾(ごみずのお)天皇が刊行した十数種の活字印本をいう。16世紀末に朝鮮より伝来した活字印刷技術は、わが国の出版事業に大きな影響を与えた。この印刷法で最初に刊行された活字本が、1593年(文禄2)の後陽成天皇勅版『古文孝経(こぶんこうきょう)』で、「文禄(ぶんろく)勅版」といわれるものであるが、書物そのものの伝存は知られていない。同天皇の出版事業は、慶長(けいちょう)時代(1596~1615)に入るとさらに活発となり、1597年(慶長2)には『錦繍段(きんしゅうだん)』『勧学文(かんがくぶん)』、99年には『日本書紀』神代巻、『古文孝経』『大学』『中庸』『論語』『孟子(もうし)』『職原抄(しょくげんしょう)』、1603年には『白氏五妃曲(はくしごひきょく)』、ほかに『長恨歌(ちょうごんか)・琵琶行(びわこう)』『陰虚本病(いんきょほんびょう)』(以上刊記未詳)などが相次いで刊行された。これらは「慶長勅版」と称されている。なお、『陰虚本病』は、現在ただ1本のみ知られているが、同書については勅版所用の活字による印刷であるから勅版であるとする説と、整版(せいはん)(版木(はんぎ)による印刷)であるから勅版とはしないという意見がある。後陽成天皇に次いで後水尾天皇は1621年(元和7)に『皇朝類苑(こうちょうるいえん)』を刊行した。これは「元和(げんな)勅版」と称されている。同書は従来より銅活字本といわれていたが、近年木活字本とする説もある。勅版の出版部数は明らかでないが、『慶長日件録(けいちょうにっけんろく)』などの記録によって100部前後と考えられる。出版の後は、近侍や学者、諸社寺などに下賜された。[金子和正]
『鈴鹿三七編『勅版集影』(1930・小林写真製版所出版部) ▽川瀬一馬著『増補古活字版之研究』(1967・日本古書籍商協会)』

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図書館情報学用語辞典の解説

勅版

天皇の出版物.日本の勅版は,江戸初期の後陽成,後水尾両天皇の刊行されたもののみである.後陽成帝(1571-1617)は,秀吉によって朝鮮から伝来された銅活字で,1593(文禄2)年に『古文孝経』1冊を作ったことが記録されている.この勅版を文禄勅版というが,今日に伝わらない.その後,後陽成帝は,大型木活字により,1597(慶長2)年から1603(慶長8)年にかけて,『勧学文』,『日本書紀神代巻』を始め数点を出版した.それらを慶長勅版という.さらに後水尾帝(1596-1680)は,銅活字で,1621(元和7)年に『皇朝類苑』15冊を刊行した.これを元和勅版というが,いずれも堂々とした版式で,勅版の名にふさわしい出版物である.

出典|図書館情報学用語辞典 第4版
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