勝北(読み)しょうぼく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「勝北」の意味・わかりやすい解説

勝北
しょうぼく

岡山県北東部勝田郡(かつたぐん)にあった旧町名(勝北町(ちょう))。現在は津山市の東部を占める地域。名称は中世近世の郡名による。旧勝北町は、1955年(昭和30)広戸、新野(にいの)、勝加茂(しょうかも)の3村が合併して町制施行。2005年(平成17)津山市に編入北部は那岐(なぎ)連峰の爪ヶ城(つめがじょう)、滝山など1000メートルを超える山々があり、南側に日本原(にほんばら)や吉野川支流広戸川の沖積平野がある。自衛隊演習場の日本原一帯は特異な局地風広戸風が吹くことで知られる。国道53号が東西方向に走る。農業が主で稲作酪農が行われる。

[由比浜省吾]

『『勝北町誌』全2巻(1991、2005・勝北町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「勝北」の意味・わかりやすい解説

勝北[町]【しょうぼく】

岡山県北東部,勝田郡にあり,津山盆地の一部と北部山地を占める旧町。盆地底は水田で,条里制遺構がある。イネの成熟期に局地風の広戸風(ひろとかぜ)が吹き農作物の被害が多い。農家は北と西に屋敷林をもつ。米麦作,酪農・畜産を行う。北部一帯は氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園に属する。2005年2月久米郡久米町,苫田郡加茂町,阿波村津山市へ編入。44.90km2。7523人(2003)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勝北」の意味・わかりやすい解説

勝北
しょうぼく

岡山県北東部,津山市東部の旧町域。中国山地南斜面から津山盆地北部に広がる。 1955年新野村,広戸村,勝加茂村の3村が合体して町制。 2005年津山市に編入。農業が主で,酒米,和牛を産し酪農も行なわれる。条里制遺構が残る。「広戸風」と呼ばれる突風が吹くため,民家は屋敷林をもつ。塩手池の湖畔はキャンプ場などがある観光地。奈義町にまたがる日本原高原には自衛隊演習場がある。北部には景勝地奥津川渓谷があり,周辺は氷ノ山後山那岐山国定公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「勝北」の意味・わかりやすい解説

勝北 (しょうぼく)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android