勝鬘院(読み)しょうまんいん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

勝鬘院
しょうまんいん

大阪市天王寺区夕陽丘(ゆうひがおか)町にある和宗の寺。荒陵山(こうりょうざん)勝鬘院愛染堂(あいぜんどう)と号する。本尊は愛染明王。593年(推古天皇1)聖徳太子が四天王寺内に設置した施設施薬院(せやくいん)の前身で、ここで太子が『勝鬘経(しょうまんぎょう)』を講じたことから現院号に改めたという。もと真言(しんごん)密教勝鬘流の根本道場であったが、数度の天災、兵火により焼失、1594年(文禄3)豊臣(とよとみ)秀吉が本堂、多宝塔(国の重要文化財)を再建、多宝塔は桃山建築の美を現在に伝えている。また、山門、中門、本堂、多宝塔が南北一線に並ぶ堂塔の配置は建築史上特異な様式を示すものである。本尊を開扉する愛染まつり(6月30~7月2日)には参詣(さんけい)者が多い。

[大鹿実秋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

しょうまん‐いん ‥ヰン【勝鬘院】

大阪市天王寺区夕陽丘町にある四天王寺の別院。聖徳太子設立の施薬院を前身とする。文祿三年(一五九四)豊臣秀吉が再建。本尊は愛染明王。愛染堂。愛染さん。勝鬘。

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