南国[市](読み)なんこく

百科事典マイペディア 「南国[市]」の意味・わかりやすい解説

南国[市]【なんこく】

高知県中部の市。1959年市制。高知平野東部,物部川の下流域を占める。中心市街の後免(ごめん)は江戸時代に土佐藩の家老野中兼山が開発した町で,当時は舟入(ふないれ)川の河港。地名は住民の年貢を免じたことに由来。工業では農業機械,打刃物のほか電子,液晶工場が立地する。農業は米作,施設園芸のほかタケノコを栽培。ドロメ,ウナギ養殖も盛ん。オナガドリ(特別天然記念物)を特産。土讃線,土佐電鉄,高知自動車道が通じ,高知空港,高知大学農学部・医学部土佐国分寺跡史跡)がある。125.30km2。4万9472人(2010)。
→関連項目長宗我部氏

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