敬遠(読み)ケイエン

  • けいえん ‥ヱン
  • けいえん〔ヱン〕

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)
表面では敬う態度で、実際にはかかわりを持たないようにすること。「口うるさいので周囲から敬遠される」
かかわりを持つことを嫌ってその物事を避けること。「めんどうな仕事を敬遠する」
野球で、投手が打者との勝負を避け、故意に四球を与えること。「強打者敬遠する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

とっさの日本語便利帳の解説

強打者との対決を避ける、あるいは満塁の方が守りやすいと判断した際にとられる作戦で、捕手を立たせて故意に四球を与えること。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① (「礼記‐表記」の「尊命事鬼、敬神而遠之」による) うやまって、近づきけがさないこと。
② 表面はうやまう様子をして、実はうとんじ遠ざけて親しまないこと。また、単に人や物事を避けること。
※異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉二「憐れな者、卑しむべき者、貧しき者が他人であったなら、彼は其の人を慰め、敬遠し、恵む事が出来たであらう」
③ 野球の戦術の一つとして、投手が意識的に打者に四球を与えること。
※一刀斎は背番号6(1955)〈五味康祐〉四「阪神のベンチは敬遠策をとるかも知れぬ」

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故事成語を知る辞典の解説

敬っているふりをしながら、実際には関わりを持たないようにすること。

[使用例] 日本人は、真面目な精神力を費やさなければならない恋愛を遠して出雲の神様だの、三々九度のさかずき事だのという簡単なオマジナイで、男女が結びつく習慣をつくった[石坂洋次郎*青い山脈|1947]

[由来] 「論語よう」の孔子のことば。弟子から「知」について問われて、「社会人としてするべきことをきちんと行い、『鬼神は敬してこれを遠ざく(霊や神といったものは、大切にして軽々しくは近づかない)』こと」だと答えています。本来は大切にするところにポイントがあるはずですが、やがて、関わりを持たないという意味で使われるようになりました。

〔異形〕敬して遠ざける

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