デジタル大辞泉 「逸れる」の意味・読み・例文・類語 そ・れる【▽逸れる】 [動ラ下一][文]そ・る[ラ下二]1 別の方向へ行く。目標からはずれる。「弾が―・れる」「投球が―・れる」2 本筋から離れる。通るべき筋道をはずれて、思いがけない方向へ行く。「話が脇道へ―・れる」3 音の調子がはずれる。「管絃の調子も―・れにけり」〈義経記・七〉[類語]よける・避ける・いなす・躱かわす・逸そらす・外す・外れる・受け流す・回避・忌避・敬遠・逃避・退避・退散・退去・退却・避難・待避・肩透かし・変則的・変則・変格・破格・イレギュラー・異例・珍しい・異常・特異・異状・非常・別条・異様・奇警・法外・理不尽・非理・不条理・不合理・非合理・脱線・狂い・踏み外す・逸脱・ずれる・ずれ・型破り・例外・例外的・風変わり・格外 はぐ・れる【▽逸れる】 [動ラ下一][文]はぐ・る[ラ下二]1 連れの人を見失って離ればなれになる。「人込みで一行に―・れる」「群れに―・れた子羊」2 その機会をのがす。「仕事に―・れる」3 動詞の連用形に付いて、…する機会を失う意を表す。…しそこなう。…しそびれる。「飯を食い―・れる」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「逸れる」の意味・読み・例文・類語 そ・れる【逸】 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]そ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙① 思いがけない方向へ飛んでいく。目的にはずれて外へ飛んでいく。〔名語記(1275)〕[初出の実例]「二の矢の中(あた)った所は判然せぬ。是が外(ソ)れれば、又継がねばならぬ」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉二)② 予想されていた進路とは別の方向へ進む。[初出の実例]「殆ど柳之助と擦違(すれちがひ)に、すうと翥(ソ)れて小座敷へ入って了ったが」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)③ 物事が予想外の方向へ進展する。また、気持が他の方へ移る。[初出の実例]「左よろづにおぼしむつかりて、殊なる物の栄(はえ)なくてそれにけり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)初花)④ 主要な道筋からはずれる。[初出の実例]「美濃屋は須田町の表通りを一つそれた横通りの角にあった」(出典:湯葉(1960)〈芝木好子〉)⑤ 音楽で、音の調子がはずれる。音程が狂う。〔名語記(1275)〕[初出の実例]「管絃の調子もそれにけり」(出典:義経記(室町中か)七) はぐ・れる【逸】 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]はぐ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙① 連れの人を見失って離ればなれになる。[初出の実例]「あとねぢむきてみる音羽山 はくれたるつれもきけかし郭公」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)二)「こんな時に弟とはぐれてしまったことも気がかりだ」(出典:鬼剥げ(1954)〈島尾敏雄〉)② 調和がとれなくなる。ぴったりしなくなる。[初出の実例]「さる程に風情が先にはててはぐるる気色あり」(出典:花鏡(1424)先聞御見)③ 身につけていた物などがはがされて離れる。はがれる。[初出の実例]「キモノ ガ hagureru(ハグレル)〈略〉フトン ガ hagureru(ハグレル)」(出典:和英語林集成(初版)(1867))④ ( 他の動詞の下に付いて ) しそこなう。機会を失う。失敗する。[初出の実例]「マイリ fagurete(ハグレテ) レイニ マイラヌ」(出典:日葡辞書(1603‐04)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by