デジタル大辞泉
「往なす」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いな・す【往・去】
- 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
- ① 去るようにさせる。帰らせる。
- (イ) 立ち去らせる。追っぱらう。
- [初出の実例]「泊れや旅のうきそう、いなそうやれんげしおは読まいで」(出典:歌謡・田植草紙(16C中‐後)晩歌一番)
- (ロ) 実家に返す。離縁する。
- [初出の実例]「気にいらいでいなした嫁」(出典:浄瑠璃・心中宵庚申(1722)下)
- ② ばかにする。悪口を言う。けなす。
- [初出の実例]「『コリャ、いなすな。いなすな』『イヤ、いなさにゃならぬ』」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)一)
- ③ 台なしにする。ふいにする。
- [初出の実例]「折角酔ふた酒、とんといなしてこましたとぼやきぼやき出てゆきぬ」(出典:滑稽本・大師めぐり(1812)上)
- ④ 相撲のわざで、攻勢をかわして、相手の体勢を崩す。転じて、攻撃や追及を軽くあしらう。
- [初出の実例]「『しない?』『するものか』『だって、君』田代は出鼻をいなされたかたちに」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉むほん)
- ⑤ 和服の襟(えり)を首の後ろの方へ押し下げる。襟の合わせ目あたりを押し上げるような動作をする。えりをぬく。
- [初出の実例]「グイといなした襟と」(出典:俳諧師(1908)〈高浜虚子〉一二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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