吉備の中山(読み)キビノナカヤマ

  • きび
  • の 中山(なかやま)
  • 吉備

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岡山市北区の南西部にある丘陵。標高175メートル。備前(びぜん)と備中(びっちゅう)の国境にあり、その形から鯉山(りざん)ともいう。歌枕(うたまくら)の地で、「まがねふくきびの中山おびにせるほそたに川のをとのさやけさ」(『古今集』巻20)など古来多くの歌に詠まれている。北東麓(ろく)に備前一宮(いちのみや)の吉備津彦(きびつひこ)神社、西麓に備中一宮の吉備津神社が鎮座する。また山頂には吉備津彦命(みこと)の墓と伝えられる古墳がある。一帯は吉備史跡県立自然公園に含まれる。JR吉備線吉備津駅下車。

[宇田敏彦]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

岡山市北西部にある山。かつての備前国、備中国の境にあり、西側のふもとに吉備津神社がある。歌枕。
※古今(905‐914)神あそびのうた・一〇八二「まがねふくきびの中山おびにせるほそたに川のおとのさやけさ〈よみ人しらず〉」

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