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国宣 コクセン

デジタル大辞泉の解説

こく‐せん【国宣】

国司知行国主がその所領内に公布する文書。
「いかでか―をば背(そむ)き申さん」〈今昔・一六・一八〉

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世界大百科事典 第2版の解説

こくせん【国宣】

知行国主が国務に関して発給する御教書(みぎようしよ)。本来は口頭命令をいうが,転じてこれを奉った家司(けいし)が国司(受領(ずりよう))に代わって発給する奉書を意味するようになる。知行国制は11世紀前半から現れはじめるが,国主が受領の国務に介入するようになるのは12世紀になってからである。はじめ国主は,受領等国務を沙汰する者に家司の奉ずる御教書を発し,国司庁宣等を発給させた。この御教書が文書としての国宣であるが,この場合は正式の国務文書を発給させるための内部手続文書にすぎない。

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大辞林 第三版の解説

こくせん【国宣】

国司や知行国主の命令を奉書の形式で公布した文書。鎌倉時代から室町初期にかけて多くみられる。 「院宣・-を下さるるの上は/盛衰記 33

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国宣
こくせん

国務に関して知行国主(ちぎょうこくしゅ)が発給する御教書(みぎょうしょ)。12世紀前半ごろから受領(ずりょう)(国司(こくし))にかわって知行国主が国務を握る傾向が現れ、後半には大半の国々に及ぶが、その徴証となるのが、在京の国司の発給する庁宣(ちょうぜん)の袖(そで)(文書の右端)に国主が花押(かおう)を据えること、あるいは庁宣に国主の御教書を添えることである。その御教書が国宣である。鎌倉時代には、国主から目代(もくだい)への国務を指令する文書として独立に使用され、南北朝時代(とくに南朝の国司が使用)まで見受けられる。[富田正弘]

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