国家安全保障会議[日本](読み)こっかあんぜんほしょうかいぎ[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

国家安全保障会議[日本]
こっかあんぜんほしょうかいぎ[にほん]

日本の安全保障について審議する内閣官房の機関。2013年12月,国家安全保障会議設置法など関連法が成立し,設立された。アメリカ合衆国国家安全保障会議 NSCを範としており,日本版NSCとも呼ばれる。外交や安全保障の重要課題を,戦略的観点から日常的,機動的に議論し,政治の強力なリーダーシップによって迅速に対応することを目的とする。2週に 1度開かれる内閣総理大臣内閣官房長官外務大臣,防衛大臣出席の 4大臣会合で基本方針を決定し,必要に応じて副総理総務大臣財務大臣,経済産業大臣,国土交通大臣,国家公安委員会委員長(→公安委員会)を加えた 9大臣会合や,緊急事態大臣会合を招集する。また,国家安全保障担当の首相補佐官が常設され,事務局として約 70人体制の国家安全保障局が内閣官房に設置されている。関係省庁には,国家安全保障会議への安全保障にかかわる情報の提供が義務づけられている。

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