デジタル大辞泉 「地久」の意味・読み・例文・類語 ちきゅう【地久】[曲名] 雅楽。高麗楽こまがく。高麗双調の準大曲。舞は四人または六人で、襲かさね装束に鼻高の朱面をつけ、鳳凰ほうおう形の甲かぶとをかぶる。番舞つがいまいは万秋楽。円地楽。 ち‐きゅう〔‐キウ〕【地久】 《「老子」七章の「天長地久」から》大地が永久に変わらず存在すること。[補説]曲名別項。→地久 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「地久」の意味・読み・例文・類語 ち‐きゅう‥キウ【地久】 [ 1 ] 大地がいつまでも変わらないで存在すること。多く「天長地久」と熟して用いる。[初出の実例]「争二北辰之天長一、无事明哉、将二南嶽一之地久」(出典:性霊集‐六(834頃)奉為桓武皇帝講太上御書金字法花達)「金輪聖王天長地久御願円満とこそ書たれ」(出典:古事談(1212‐15頃)三)[その他の文献]〔老子‐七〕[ 2 ] 雅楽の高麗双調(こまそうじょう)の曲。右方舞。常装束に鳳凰を戴いた別甲(べつかぶと)をかぶり、赤顔で鼻高の仮面をつけ、四人で舞う。地久楽。円地楽(えんちらく)。地久[ 二 ]〈舞楽図〉[初出の実例]「楽人在レ舟、舞童六人於二庭中一舞〈万歳楽〈略〉地久〈略〉〉奏了退出」(出典:御堂関白記‐寛仁二年(1018)一〇月二二日)「歌の声を聞きて花の本に進み出でて、地久の破をつかうまつりたりけり」(出典:古今著聞集(1254)六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「地久」の意味・わかりやすい解説 地久 (ちきゅう) 雅楽の舞楽の曲名。高麗楽にふくまれ高麗双調(そうぢよう)。四人舞の文ノ舞(平舞)。別名を円地楽,地久楽,円池楽という。番舞(つがいまい)は《万秋楽》。右方襲(かさね)(常)装束を着て両肩ともぬがずに,鳳凰甲をかぶり,赤い大きな鼻をした温和な面相の人面をつけて舞う。高麗楽の多くのものと同様に由来などを記載した記録が少なく詳細は不明。演奏次第は,高麗双調音取(ねとり)-破(四拍子,登場および当曲舞)-急(四拍子,当曲舞および退場)。執筆者:加納 マリ 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
普及版 字通 「地久」の読み・字形・画数・意味 【地久】ちきゆう(きう) 大地は永遠にある。唐・白居易〔長恨歌〕詩 天長く地久しきも、時りて盡く 此の恨み、綿綿としてゆる(とき)無(な)からん字通「地」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by