デジタル大辞泉
「外道」の意味・読み・例文・類語
げ‐どう〔‐ダウ〕【外道】
1 仏語。仏教の信者からみて、仏教以外の教え。また、それを信じる者。⇔内道。
2 道理に背く考え。また、その考えをもつ者。邪道。
3 災いをなすもの。悪魔。また、邪悪な相をした仮面。「外道の面」
4 心のひねくれた人、邪悪な人をののしっていう語。
「もっともっと恥かしい、堕落した、―のやり口よ」〈葉山・海に生くる人々〉
5 釣りで、目的と違った魚が釣れたとき、その魚のこと。
[類語]異教・邪教・邪宗・邪法
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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げ‐どう‥ダウ【外道】
- 〘 名詞 〙
- ① 仏語。
- (イ) 仏教者が仏教以外の教えをいう語。また、仏教以外の宗教を信奉する者をさす。外学。外教。異教。
- [初出の実例]「我聞者、言阿難親従レ仏聞、所伝不レ謬、且欲レ表レ異二外道我自然知之過一」(出典:勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章)
- [その他の文献]〔大品般若‐八〕
- (ロ) 仏教内の小乗などをいう。内外道。
- [初出の実例]「天をば三十二までに説のぼしたり。是はみな外道(ゲドウ)の事にて」(出典:翁の文(1746)一〇)
- ② 真理にそむく説。また、その人。邪説。邪道。
- [初出の実例]「世の人おろかなる物これを笑ひて名づけて猿聖といふ〈略〉『汝(なんぢ)はこれ外道なり』といひて笑ひそしり」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
- ③ 厄災をもたらすもの。悪神。悪魔。
- [初出の実例]「厄払共、かいつかみし悪魔外道(ゲダウ)を一纏めになして」(出典:黄表紙・桃太郎発端話説(1792))
- ④ 悪魔やばけものの姿をした仮面。また、その仮装。
- [初出の実例]「ヲット自己(おいら)の下道(ゲダウ)なら、もう差支なく出来て居るのだ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)
- ⑤ 人をののしっていう語。
- [初出の実例]「ヘン悪魔下道(ゲダウ)め、人の陰徳のさまたげをして」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)
- ⑥ 非道徳的な行為。人の道からはずれた行ない。また、そういうことをする人。
- [初出の実例]「Guedǒuo(ゲダウヲ) ナス」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ⑦ 釣りで、目的の魚以外に釣れる別の魚。
- [初出の実例]「ひょっとしたら外道(ゲドウ)で鰻や鱒がまじるかも知れないが」(出典:青い月曜日(1965‐67)〈開高健〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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外道 (げどう)
仏教においては,仏教以外の宗教や思想をすべて外道,外教(げきよう)あるいは外法(げほう)などと呼んでいる。サンスクリットの原語は(anya-)tīrthakaであって,(その宗教より)以外の宗教およびその信者,すなわち異教,異教徒を意味している。外道に対して,仏教はみずからを内道(ないどう),内教,内法などと言う。しかし,仏典中に用いられた外道の意味は必ずしも前述のように広くはなく,主として,古代インドにおけるものを指しており,六師外道,九十五種外道などすべてインドの外道である。中国の儒教や道教,日本の神道などは普通外道とは言わない。外道が仏教側から見て正しくない教えを意味したところから,この言葉はひろく,屁理屈家(へりくつや)や邪説を述べる者という蔑称となり,また人をののしる語ともなった。また日本では,災難をもたらす厄神(やくしん)を指して悪魔外道と言い,それら厄神の姿形や邪悪の相の仮面をも外道と呼んでいる。
→外法
執筆者:井ノ口 泰淳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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外道
げどう
仏教以外の教え、また、その教えを信ずる者のこと。古代インドの六師(ろくし)外道のように、本来は仏教以外の思想や宗教を奉じている者のことをいい、古くは「異学(いがく)」「異見(いけん)」と訳された。やがて、外道の語が用いられてから、他をけなす意味をも含むようになり、邪道と同義にさえ用いられるようになり、さらに、仏の教えを非難し、そしる者をも外道とよぶようになった。
[石上善應]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の外道の言及
【外法】より
…私利私欲を満たすために,他人を犠牲にすることをも恐れない法術のことで,邪術や幻術とほぼ同義である。外術(げじゆつ),外道(げどう)ともいう。[天狗]の行う法術(呪術)は外法であると考えられており,天狗のことを外法様,その術を行うことのできる僧を外法僧ということがある。…
※「外道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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