大崎八幡宮(読み)おおさきはちまんぐう

日本歴史地名大系 「大崎八幡宮」の解説

大崎八幡宮
おおさきはちまんぐう

[現在地名]玉野市八浜町大崎

宮山みややま鎮座し、祭神は仲哀・応神両天皇、神功皇后。旧村社。字池の内いけのうちを除く旧大崎村一円の氏神。境内の由緒書石碑によれば、宮山は古くは海上の小島で、大崎村との間の海には渦が巻き、渦の宮ともいわれていた。大治二年(一一二七)平忠盛が備前国司となり、この地に海の守護神市杵島姫命を祀ったのが起源という。昭和三二年(一九五七)児島こじま湾干拓工事の最中、参道入口の鳥居から西方約一〇〇メートルの創建当時海中であったと思われる用水路中で、安芸厳島神社大鳥居のような太さ三八センチ角の檜材の鳥居残欠が発見された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大崎八幡宮」の意味・わかりやすい解説

大崎八幡宮
おおさきはちまんぐう

仙台市青葉区八幡に鎮座。応神(おうじん)天皇、仲哀(ちゅうあい)天皇、神功(じんぐう)皇后を祀(まつ)る。もと宮城県大崎(おおさき)市田尻(たじり)にあり、県北の領主大崎氏の崇敬する社(やしろ)であった。大崎氏にかわった伊達政宗(だてまさむね)もまた本社を尊崇し、仙台に居城を移すとともに、1602年(慶長7)仙台城の北に遷座した。1604年社殿造営にとりかかり、3年後に完成をみた。現社殿はこのときの造営になるもので、内外に桃山風の華麗な彩色や彫刻が施されており、本殿、石の間、拝殿からなる権現造(ごんげんづくり)で、京都市の北野天満宮とともにその最古遺構として国宝指定されている。また、拝殿前の素木造(しらきづくり)の長床(ながとこ)は国指定重要文化財である。旧社格は村社。例祭は9月14・15日。また1月14日夜の正月飾りを納める「どんと祭」はその規模の大きさで有名である。

[高橋美由紀]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大崎八幡宮」の意味・わかりやすい解説

大崎八幡宮
おおさきはちまんぐう

宮城県仙台市青葉区にある神社。伊達政宗が現在地に移し,社殿は慶長12(1607)年に完成。応神天皇仲哀天皇神功皇后をまつる。京都の工匠の手になる権現造の代表作例で,豪華な桃山様式を示す。本殿,石の間,拝殿は国宝

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デジタル大辞泉プラス 「大崎八幡宮」の解説

大崎八幡宮

宮城県仙台市にある神社。社殿は安土桃山時代に建てられ、国宝に指定。正月送りの行事「松焚祭(まつたきまつり)」(“ドンド焼き”とも)で知られる。

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事典・日本の観光資源 「大崎八幡宮」の解説

大崎八幡宮

(宮城県仙台市青葉区)
杜の都 わがまち緑の名所100選」指定の観光名所。

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