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大腸ポリープ だいちょうポリープ polyp of the large intestine

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大腸ポリープ
だいちょうポリープ
polyp of the large intestine

大腸のポリープは,腫瘍性の腺腫と,非腫瘍性の過誤腫性ポリープ炎症性ポリープ化生性ポリープの4つに大別される。大腸癌同様,加齢とともにふえ,男性に多い。腺腫はときに癌化する。特に大腸全域にびまん性に何百から何万と存在し,優性遺伝する家族性大腸ポリポーシスの場合には,放置すれば癌化する恐れがある。

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デジタル大辞泉の解説

だいちょう‐ポリープ〔ダイチヤウ‐〕【大腸ポリープ】

大腸の粘膜にできる、いぼのようなはれもの。発生する数も大きさもさまざま。高齢者に多い。中には癌(がん)になるものもある。→ポリープ

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百科事典マイペディアの解説

大腸ポリープ【だいちょうポリープ】

大腸に発生するポリープ。最も多いのは腺腫(せんしゅ)で,(がん)との関係が深い。若年性ポリープや,潰瘍(かいよう)性大腸炎などの炎症から2次的に発生するポリープの場合は,癌との関連はほとんどない。
→関連項目癌予防薬

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家庭医学館の解説

だいちょうぽりーぷ【大腸ポリープ Colon Polyp, Polyp of Large Intestine】

[どんな病気か]
 ポリープとは、消化管の粘膜(ねんまく)の表面から突出した隆起(りゅうき)(盛り上がり)のことで、その内容は腫瘍(しゅよう)から炎症による盛り上がりまでさまざまです。
 大腸にできるポリープでもっとも多いのは腺腫(せんしゅ)と呼ばれる良性腫瘍で、これが全体の約80%を占めています。腺腫は将来がんになる(がん化)可能性をもっており、直径が1cm以上のものでは、すでに一部にがんがある可能性があります。
 ついで多いのは過形成性(かけいせいせい)ポリープや炎症性ポリープです。これらは腫瘍ではなく、がん化することもありません。
 大腸ポリープの数は、ほとんどが1~5個程度ですが、炎症性ポリープでは100個以上みられることがあります。また、腺腫が1000個以上もできる家族性大腸腺腫症(かぞくせいだいちょうせんしゅしょう)という遺伝性疾患があります。この疾患は20~30歳代で大腸がんになるので、予防のための手術が必要になります。
[症状]
 大腸ポリープは、ふつう無症状です。大腸がん検診や人間ドックなどで、便潜血(べんせんけつ)(大便にまじった微量の出血)を指摘されて発見されることがよくあります。また、腹痛や下痢(げり)、便秘に対する精密検査として行なわれる大腸検査で偶然見つかることもありますが、ポリープがこうした症状の原因となっていることはまれです。
 一方、まるで痔(じ)からの出血のように、鮮血が便に付着したり、下血(げけつ)がみられることがあります。その際注意しなければならないのは、以前から痔があってよく下血を経験する人の場合、いつもの痔からの出血と思い、ポリープや大腸がんからの出血を放置してしまうことです。痔と思っても、一度は精密検査を受けるようにしましょう。
[検査と診断]
 バリウムを肛門(こうもん)から注入して大腸内を検査する注腸X線造影や、大腸内視鏡検査が行なわれます。いずれも、検査の前日または当日は食事制限や下剤の服用が必要となります。
 内視鏡検査では、ポリープの組織を直接採取したり、切除することがあります。これによって確実な診断がつき、治療や経過観察の方針が決まります。
[治療]
 大腸ポリープの治療方針は、ポリープの組織をとって顕微鏡で検査した結果で決まります。ポリープが腺腫であると診断されたときは、一部にがんをともなっていたり、がん化の可能性があるのですから、内視鏡検査のときに切除することもよくあります。
 過形成性ポリープは放置してもよいのですが、大きくなって出血するものはやはり内視鏡で切除されます。
 内視鏡による大腸ポリープの切除は、直径が1cmまでの場合は一度ですみますが、それ以上の大きさの場合は何回かに分けて切除したり、外科手術(開腹手術)が必要になります。しかし、最近では腹腔鏡(ふくくうきょう)という内視鏡を使って、開腹せずに手術できる方法もあります。
 家族性大腸腺腫症では大腸がんが発生する可能性が高くなりますから、予防のために、大腸を手術により全部とってしまうことがあります。
 なお、これらの治療方針は原則で、個々のケースでどうするかは、年齢や全身状態を考えて専門医が判断します。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大腸ポリープ
だいちょうぽりーぷ

大腸の粘膜面にみられる限局性の隆起物をいう。普通は単発ないし散在性で個数が100以下のものを大腸ポリープ、びまん性で個数がそれ以上のものをポリポーシスとよぶ。肉眼的には有茎ないし亜有茎のものが多く、病理組織学的には腺腫(せんしゅ)性や過誤腫性などに大別される。胃ポリープとは違って大部分が腺腫で、その10~15%くらいに局在癌(がん)がみられ、家族性大腸ポリポーシスでは成人の場合約80%に肉眼的にも癌化がみられる。多くは無症状で、大腸X線検査や大腸ファイバースコープによって容易に診断されるが、質的診断には生検が必要となる。一般に、内視鏡的ポリープ切除(ポリペクトミー)によって診断と同時に治療が行われる。家族性大腸ポリポーシスでは、癌巣が認められなくても予防的意味から大腸全摘出が望まれる。なお、類似した家族性大腸ポリポーシスとガードナー症候群を一括して家族性大腸腺腫症といい、病変は全消化管および他臓器にも及ぶ。[岡島邦雄]

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世界大百科事典内の大腸ポリープの言及

【大腸】より

…大腸癌の好発部位は大腸下部,ことに直腸であるので,血便や便秘は重要な徴候となる。大腸ポリープもよくみられるが,癌化する危険のあるものが多いので重要な病気である。副交感神経系の緊張亢進による過敏性大腸症候群がきわめて多いが,粘液性下痢,便秘,腹痛などがみられるものの,重大な病気ではない。…

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