富岡八幡宮(読み)トミオカハチマングウ

デジタル大辞泉 「富岡八幡宮」の意味・読み・例文・類語

とみおか‐はちまんぐう〔とみをか‐〕【富岡八幡宮】

東京都江東区富岡にある神社。祭神は応神天皇ほか。例祭深川祭りは江戸三大祭りの一。深川八幡宮。

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共同通信ニュース用語解説 「富岡八幡宮」の解説

富岡八幡宮

江戸時代に創建された東京都江東区の神社。創建時から徳川将軍家の保護を受け発展し、毎年8月の深川八幡祭りは見物客が水を浴びせる「水掛け祭り」として親しまれている。相撲と縁が深いことでも知られ、1684年から約100年間勧進相撲が開催されて、現在の大相撲の礎となった。1900年には歴代横綱のしこ名が刻まれた「横綱力士碑」が建立され、2017年6月には第72代横綱稀勢の里(現二所ノ関親方)も刻名式に出席した。

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精選版 日本国語大辞典 「富岡八幡宮」の意味・読み・例文・類語

とみおか‐はちまんぐうとみをか‥【富岡八幡宮】

  1. 東京都江東区富岡にある神社。旧府社。祭神は応神天皇ほか。天平宝字年間(七五七‐七六五藤原豊成が砂町の海岸に創祀。寛永四年(一六二七)長盛法印が再興、のち現在地に遷宮。八月一五日の例祭は深川祭といわれ、江戸三大祭の一つ。富岡八幡神社。深川八幡宮

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日本歴史地名大系 「富岡八幡宮」の解説

富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう

[現在地名]江東区富岡一丁目

江戸時代はあぶら堀南岸であった地域に鎮座。祭神は応神天皇、旧府社。社名は江戸時代「とみがおか」とよび、富賀岡とも記した(「江戸名所図会」など)。深川八幡とも称される。寛永年間(一六二四―四四)の創建、別当は真言宗大栄山金剛神院永代寺。「寺社備考」によれば、寛永元年長盛が八幡宮の霊瑞があるとして永代島へ下り、八幡宮旧社を再興することを幕府に願出た。同四年許可されて社地と境内地を賜り、当時葦の深く生茂る場所であった永代えいたい島の中に白羽の矢を見つけ、八幡神体を鎮座したという。同一三年に大規模な社殿を造立し、府内一の大社となった。氏子の範囲は本所・深川および隅田川対岸の霊岸れいがん島・箱崎はこざき新堀しんぼり(現中央区)辺りに広がり、一一〇ヵ町余にものぼる。鐘楼・額殿・神楽殿などの諸堂と多くの末社を有する壮大な伽藍の様子は、歌川広重の錦絵や「江戸名所図会」の挿絵からうかがわれる。


富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう

[現在地名]金沢区富岡東四丁目

村域のほぼ中央、海岸に臨む通称八幡鼻はちまんばなにある。境内約三千二〇〇坪は市の自然保護林。祭神は応神天皇・蛭子尊ほか二柱。旧村社。寛永三年(一六二六)縁起によれば、建久二年(一一九一)源頼朝が富岡郷民屋鎮護のため、摂津国難波より蛭子尊の末社を奉遷創祀したが、安貞元年(一二二七)六月一五日の例祭当日八幡大神が現れ、神託により八幡宮に改めたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「富岡八幡宮」の意味・わかりやすい解説

富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう

東京都江東(こうとう)区富岡に鎮座し、旧府社で深川八幡宮とも称す。祭神は誉田別命(ほむだわけのみこと)に天照大神(あまてらすおおみかみ)ほか三柱を配祀(はいし)する。天平宝字(てんぴょうほうじ)年間(757~765)の創建と伝えるが、『江戸名所図会(ずえ)』には源三位頼政(げんざんみよりまさ)が尊崇した神像を千葉・足利(あしかが)両氏が伝え、のち太田道灌(どうかん)の守護神になるという。1627年(寛永4)に永代(えいたい)島に再建、江戸下町(したまち)の繁盛につれてとくに深川木場(きば)の尊崇を集める。8月15日が例祭で、前後3日間の盛大な神輿(みこし)渡御が「深川祭」として有名。神田祭、山王祭とともに江戸三大祭りの一つ。

[薗田 稔]

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百科事典マイペディア 「富岡八幡宮」の意味・わかりやすい解説

富岡八幡宮【とみおかはちまんぐう】

東京都江東区富岡に鎮座。旧府社。応神天皇ほか6柱の神をまつる。8世紀の創祀と伝え,1627年現地へ移建された。例祭は8月15日,深川の八幡祭として有名。
→関連項目江東[区]深川

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富岡八幡宮」の意味・わかりやすい解説

富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう

東京都江東区富岡に鎮座する元府社。深川八幡ともいう。応神天皇を主神とし,アマテラスオオミカミなど7神を祀る。8月 15日の例祭は,江戸時代から江戸三大祭りの一つとして名高い。

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デジタル大辞泉プラス 「富岡八幡宮」の解説

富岡八幡宮

東京都江東区にある神社。祭神は誉田別命(ほむたわけのみこと)ほか。別称、深川八幡宮。8月の例祭「深川祭」の神輿渡御が有名。

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事典・日本の観光資源 「富岡八幡宮」の解説

富岡八幡宮

(東京都江東区)
東京十社」指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の富岡八幡宮の言及

【鎮守】より

…城内鎮守として有名なのは,1590年(天正18)に徳川家康が江戸城内の旧祠山王権現を鎮守として紅葉山にまつり,後に赤坂山王(現,日枝神社)を建立した例がある。また《江戸砂子》には,富岡八幡宮に〈当社四隅鎮守〉として丑寅(東北)の鬼門に蛭子神など境内の四方に鎮守神をまつったことを記している。なお平安時代から地方の荘園に領主の鎮守神を盛んに分祀したこともあってしだいに村落部にも鎮守信仰が普及し,近世には氏神産土(うぶすな)神をも鎮守と称するようになった。…

※「富岡八幡宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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