(読み)シン

デジタル大辞泉 「審」の意味・読み・例文・類語

しん【審】[漢字項目]

常用漢字] [音]シン(呉)(漢) [訓]つまびらか
物事を詳しく調べて明らかにする。はっきりとよしあしを見分ける。「審議審査審判審理審美的不審
裁判の審理。「一審結審原審再審終審陪審
審判員。「球審主審線審副審
[名のり]あき・あきら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「審」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(異体字)
10画

[字音] シン
[字訓] つまびらか・さだめる

[説文解字]
[その他]

[字形] 会意
正字は。宀(べん)+(べん)。篆文は審に作り、番に従う字とする。は獣爪。田はその掌。番は掌と獣爪の全体を示す形。〔説文〕二上に「悉(つく)すなり。知ること諦(しんてい)なるなり」とあり、を悉の意を以て解する。悉二上には「詳盡なり」という。中に・番を供する形で、犠牲として用いるものには、その角・毛色など詳審な吟味を加えた。犠牲を慎重に扱うことから、詳審・審定の意となった。

[訓義]
1. つまびらかにする、つまびらか、知りつくす、みさだめる。
2. さだめる、ただす。
3. くわしい、あきらか。
4. まことにする、まこと。
5. 仮設の辞。もし。

[古辞書の訓]
名義抄〕審 アキラカニ・アキラカナリ・サトル・ツバビラカナリ・ナラス・ヒロシ・オモフ・ミル・ヨトミ・ハカリゴト

[声系]
〔説文〕に審声として瀋一字を収める。瀋は汁をいう北方の語。滲・沁(しん)に近い語であろう。

[語系]
審()sjim、愼(慎)zjienは声義が近く、ともに詳審・謹慎の意がある。

[熟語]
審按・審雨・審音・審核審覈・審楽・審勘・審期・審議・審擬・審鞠審鞫審究審糾審窮・審供・審局・審謹審稽・審決・審結審検・審験・審査・審察・審冊・審思審識審悉・審実審詳・審信・審慎審訊・審正・審声・審説・審断・審定審諦・審罰・審判・審美・審別・審弁・審報・審密審問・審理・審慮・審料・審量
[下接語]
該審・勘審・究審・窮審・結審・検審・研審・原審・誤審・再審・初審・省審・詳審・清審・精審・陪審・不審・覆審・明審

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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