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尖圭コンジローマ(男性の) せんけいこんじろーまだんせいのCondyloma Acuminatum

家庭医学館の解説

せんけいこんじろーまだんせいの【尖圭コンジローマ(男性の) Condyloma Acuminatum】

[どんな病気か]
 1つまたは多数の樹枝状の疣贅(ゆうぜい)(いぼ)が、陰嚢(いんのう)や肛門(こうもん)周囲の粘膜(ねんまく)や皮膚にできるもので、陰茎(いんけい)では、おもに亀頭冠状溝(きとうかんじょうこう)(亀頭のつけ根の溝)の周辺や包皮の内板(ないばん)にみられることが多いものです。また、外尿道口(がいにょうどうこう)や尿道内にできることもあります。尖圭コンジローマとも書きます。
 皮膚と同じ色または灰白色の小丘疹(しょうきゅうしん)(小さなぶつぶつ)から乳頭状に発育して、カリフラワーのようになることもあります。まれに巨大化したり、がんをともなっていることもあります。
 痛みはありませんが、炎症をおこすと痛みをともないます。
 ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型や11型が、性交渉によって感染しておこる性感染症(STD(「性感染症(STD)とは」))です。
[検査と診断]
 視診、触診で比較的かんたんに診断できますが、ときに他の腫瘍(しゅよう)や炎症性疾患と区別するのがむずかしいこともあります。
 病理組織学的検査(組織をとって顕微鏡で検査する)で、コイロサイトーシスと呼ばれる特徴的な変化がみられます。
 ヒトパピローマウイルスは血液検査では検出できず、とった組織を調べて初めてわかるものです。
[治療]
 液体窒素(えきたいちっそ)を使って感染部を凍結してとってしまう凍結療法や、局部麻酔をしてメスで切りとる、または電気やレーザーで焼きかためてしまう方法がよく行なわれます。
 薬物治療は、抗がん剤の5‐FUの軟膏(なんこう)を塗ったり、抗ウイルス作用のあるインターフェロンの注射などが試みられています。
 受診する科は、泌尿器科(ひにょうきか)あるいは皮膚科がよいでしょう。約30%の患者さんでは、自然にいぼがなくなってしまいます。
[日常生活の注意]
 感染してから症状が出るまでの潜伏期間が平均3か月と比較的長いので、いつ感染したかといった因果関係がわかりにくいものです。とりわけ青年がかかりやすい性感染症であることを認識しておくことが必要です。
 予防としては、この病気にかかっている可能性のある相手との性交渉を避けることが一番です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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