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尿道脱 にょうどうだつurethral prolaps

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尿道脱
にょうどうだつ
urethral prolaps

女子の尿道粘膜が外尿道から反転脱出するまれな疾患小児高齢者に多い。症状は外陰部の痛み,頻尿排尿困難など。外尿道口から赤い粘膜がめくれ出しており,指で押込むと整復できることがあるが,すぐに再発するので,脱出部分を切除する必要がある。高齢者では,尿道の腫瘍との鑑別を要する。

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家庭医学館の解説

にょうどうだつ【尿道脱 Urethral Prolapse】

[どんな病気か]
 尿道の粘膜(ねんまく)が、尿道の外にめくれるように脱出する病気です。大豆(だいず)大の腫瘤(しゅりゅう)のように見え、おもに高年齢の女性におこります。
[症状]
 尿道の出口のぶよぶよした赤い粘膜の突出に触れることができます。異物があるように感じることもあります。
 女性の尿道の出口にできる腫瘤は、大部分がカルンクルス(「尿道の良性腫瘍」)です。カルンクルスでは、腫瘤は1か所で尿道の壁につながっているのに対し、尿道脱ではゴムホースの先端を外側にまくったように、尿道の全周が外側に突出します。
[治療]
 脱出した尿道を、外側から尿道の中に押しもどせば治療できますが、切除手術が必要な場合もあります。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尿道脱
にょうどうだつ

尿道粘膜が一部尿道口部より外部へ脱出してしまった場合をいう。女児や下半身麻痺(まひ)の女性にたまにみられる。排尿に際して強い腹圧が加わったあとなどにおこり、尿道口部に真っ赤に怒張した腫瘤(しゅりゅう)を生ずる。そのまま放置しておくと壊死(えし)に陥るので、すぐに指で整復したほうがよい。先天性の大きな尿管瘤が脱出したときも同様の徴候を呈するので、膀胱(ぼうこう)鏡による鑑別診断が必要である。
 尿道脱は、一度整復してしまえば再発はまれである。もし、整復が不可能だったり、再発を繰り返す場合には、尿道カテーテルを挿入留置して、脱出した部分をカテーテル周囲で強く結紮(けっさつ)しておくと、やがては壊死をおこして自然に脱落する。そのあと断端を電気凝固しておけば治癒する。[松下一男]

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