20世紀日本人名事典 「岡本 一平」の解説
岡本 一平
オカモト イッペイ
- 生年
- 明治19(1886)年6月11日
- 没年
- 昭和23(1948)年10月11日
- 出生地
- 北海道函館
- 出身地
- 東京市京橋区南鞘町(現・東京都中央区)
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)西洋画科〔明治42年〕卒
- 経歴
- 東京美術学校在学中、藤島武二に師事。卒業後、帝国劇場の舞台美術に従事したのち、大正元年東京朝日新聞社に入社して漫画を担当。3年時局漫画「陥落」、4年風俗漫画・漫文集「マッチの棒」を刊行し、10年には漫画小説「人の一生」を朝日新聞に連載。人間生活の機微を鋭くつき、情味と品格をそなえた漫画は、その独特の漫文とともに多くの人々に親しまれ、政治漫画に一時期を画した。11年世界漫遊に出かけ、遊行記を朝日新聞に連載。また洋画家としても知られ、昭和2年には春陽会会員に推挙される。代表作に「弥次喜多再興」「へぼ胡瓜」「どぜう地獄」など。「一平全集」(全15巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報