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嵯峨人形 さがにんぎょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

嵯峨人形
さがにんぎょう

江戸時代初期から京都,嵯峨で作られた木彫彩色の人形。木彫仕上げが丁寧で,金彩なども加えた盛上げ彩色を行うのが特色。首振り,舌出しの童子がよく知られ,ほかに福神,仏教,道教関係の人物像から一般庶民風俗にいたるまで,題材の幅がきわめて広い。

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デジタル大辞泉の解説

さが‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【××峨人形】

京都嵯峨で作られた木彫りの人形。極彩色に金銀を施したもので、大黒・布袋(ほてい)・恵比須・唐子(からこ)などが多い。江戸でも今様の風俗物が作られ、江戸嵯峨の名が生まれた。

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百科事典マイペディアの解説

嵯峨人形【さがにんぎょう】

京人形の一種。江戸時代に盛行した小型人形。京都の嵯峨付近で製作されたのでこの称がある。木彫の人形に胡粉(ごふん)を盛り上げて塗り,極彩色を施して仕上げる。仏師の余技として作られたのに始まり,のち江戸でも作られた。

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世界大百科事典 第2版の解説

さがにんぎょう【嵯峨人形】

京都でつくられた古典人形。木彫りの人形に金銀や胡粉(ごふん)絵具を極彩色に盛り上げるように塗って仕上げてある。華麗な感じの工芸的な人形で,この製作様式は仏像彫刻の技法にみられる点などから,江戸時代に人形製作が流行期を迎えると,仏師たちが人形つくりに転じたか,あるいは余技としてこの人形を生んだともいう。嵯峨は京都の地名で,作品は大黒,えびす,唐子(からこ)などが多い。多くは10~15cm程度の大きさで,江戸中期から登場した。

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大辞林 第三版の解説

さがにんぎょう【嵯峨人形】

元禄(1688~1704)前後に流行した金泥極彩色を施した木彫り人形。多くは唐子からこ・布袋ほてい・大黒などで、京都の嵯峨地方で製作した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

嵯峨人形
さがにんぎょう

木彫りの人形に、金銀や胡粉(ごふん)絵の具を極彩色に盛り上げるように塗って仕上げた、華麗な感じの工芸的人形。一説には、江戸時代初期、貿易商角倉了以(すみのくらりょうい)が晩年京都の西郊嵯峨に隠棲(いんせい)し、この種の人形を愛好して製作を奨励したところから名づけられたという。木彫りに極彩色の様式は、仏像彫刻の仏師の技法にみられ、仏師たちが、江戸時代に入って流行期を迎えた人形の製作に移職、あるいはその余技から生まれたともいう。しかし嵯峨人形の名は、明治期に当時の趣味家が、雲母摺(きらず)りの嵯峨本や金糸などを用いて織った佐賀錦(にしき)などから連想して命名したものらしい。人形の多くは小柄で約10センチメートルから15、16センチメートル、布袋(ほてい)、大黒(だいこく)、恵比須(えびす)、唐子(からこ)(中国風の児童)などが多い。この技法は京都から江戸に伝わり、新たに丹前(たんぜん)姿、若衆、奴(やっこ)、美人など今様(いまよう)風俗物が製作された。京都製とは別な趣があったので江戸嵯峨の名が生まれた。幕末に衰退し、現在は京都、東京ともにつくられていない。[斎藤良輔]

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世界大百科事典内の嵯峨人形の言及

【人形】より

…もと京都賀茂神社の雑掌が元文年間(1736‐41)にくふうしたといわれ,賀茂人形ともいわれる。嵯峨人形は,木彫に金箔,群青,ロクショウなどの岩絵具で彩色を施した精巧な小人形。京都嵯峨で作られたのでこの名がある(のちには江戸でも作られた)。…

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