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巡察使[フランク王国] じゅんさつし[フランクおうこく]missi dominici

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

巡察使[フランク王国]
じゅんさつし[フランクおうこく]
missi dominici

カロリング朝時代のフランク国王が用いた地方行政官。地方の行政,司法,ならびに軍事行政など,各分野において伯 (→グラーフ ) の活動を監察する任務を帯びて,中央から定期的に派遣された。普通,同時に数名,多くは2名ずつ派遣されるが,この場合には1人が俗人貴族,1人が高級聖職者であった。王権への依存性を確保するため,巡察使は年ごとに新たに任命され,特別の訓令を授けられて,一定の時期に,それぞれ割当てられた管区を巡回した。フランスで 16世紀以来用いられた騎馬巡察官,その系譜をひき国王ルイ 14世のもとで確立をみた地方監察官 intendantは,ある意味でフランク時代のこの制度を模したものと考えられる。

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