差響く(読み)サシヒビク

デジタル大辞泉 「差響く」の意味・読み・例文・類語

さし‐ひび・く【差(し)響く】

[動カ五(四)]他に影響が及ぶ。「一人のミスが全体に―・く」
[類語]響く影響刺激煽り作用跳ね返る祟る災いする反響反映反応反動反作用波紋余波皺寄せとばっちり巻き添えそばづえ手応え歯応え物議を醸すインパクトリアクションレスポンスフィードバック

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精選版 日本国語大辞典 「差響く」の意味・読み・例文・類語

さし‐ひび・く【差響】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「さし」は接頭語 ) ひびく。他に悪い影響が及ぶ。
    1. [初出の実例]「全国の経済に差響きたる有様も」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)

差響くの語誌

同義の「影響」と並存し、明治二〇年前後から、同じ文脈中で「真に互に差響かずして、人間の認識及び生活に影響せぬほどさほどに隔離れたる境界ありや」〔二葉亭四迷「カートコフ氏美術俗解」〕と用いたり、二つを結びつけて「影響(サシヒビキ)」〔坪内逍遙小説神髄」〕と訓む例も現われるが、サシヒビクは次第にすたれ「影響」が一般的になった。

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