祟る(読み)タタル

デジタル大辞泉 「祟る」の意味・読み・例文・類語

たた・る【×祟る】

[動ラ五(四)]
神仏怨霊おんりょうなどが災いをする。「物のに―・られる」
何かが原因となって悪い結果が生じる。「無理が―・って病気になる」「日ごろの不勉強が最後まで―・る」
[類語]響く影響刺激煽り作用差し響く跳ね返る災いする反響反映反応反動反作用波紋余波皺寄せとばっちり巻き添えそばづえ弾みを食う煽りを食う側杖を食う手応え歯応え物議を醸すインパクトリアクションレスポンスフィードバック

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精選版 日本国語大辞典 「祟る」の意味・読み・例文・類語

たた・る【祟】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 神仏、怨霊(おんりょう)、もののけなどがわざわいをする。罰(ばち)があたる。
    1. [初出の実例]「戊寅天皇の病を卜ふ、草薙の剣に祟(タタレ)り」(出典:日本書紀(720)朱鳥元年六月(北野本訓))
  3. 何かの結果としてよくない事が起こる。悪いむくいがある。害をなす。
    1. [初出の実例]「コレワ フクチュウニ tataru(タタル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    2. 「是も親譲りの無鉄砲が祟ったのである」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一)
  4. 報復する意の盗人仲間の隠語。〔日本隠語集(1892)〕
    1. [初出の実例]「大尉を殺した奴らに対してタタリ(報復し)たいと思っていたが」(出典:いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉三)

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