遣られる(読み)ヤラレル

デジタル大辞泉 「遣られる」の意味・読み・例文・類語

やら◦れる【遣られる】

[連語]動詞「や(遣)る」+受身の助動詞「れる」》
被害を受ける。危害を加えられる。また、病気におかされる。「日照りで苗が―◦れる」「鶏小屋が猫に―◦れる」「風邪に―◦れる」
やりこめられる。弱点をつかれる。「子供だと馬鹿にしていたら一本―◦れた」
魅力にひかれる。魅惑される。「巧みな演技に―◦れた」
[類語]陥落落城敗走潰走帰服帰順屈従服従忍従負ける敗れる参る敗北する敗退する完敗する惨敗する大敗する惜敗する土がつく一敗地にまみれる屈するふくする屈服するくじけるひざを屈する降伏降参投降恐れ入るギブアップかぶとを脱ぐシャッポを脱ぐ一本取られる敗戦負け戦ひざをかがめる軍門にくだ

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精選版 日本国語大辞典 「遣られる」の意味・読み・例文・類語

やら‐れる【遣れる】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「やる(遣)」の未然形に受身の助動詞「れる」が付いたもの ) 負かされる。乱暴・被害・不利益を受ける。「彼の口のうまさにやられた」「肝臓をやられる」
    1. [初出の実例]「ほんとに米ちゃんは気の毒なことしましたよ、〈略〉其の帰路にヤラれたんですもの」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉九)

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