常光院(読み)じょうこういん

日本大百科全書(ニッポニカ)「常光院」の解説

常光院
じょうこういん

埼玉県熊谷(くまがや)市上中条にある天台宗別格本山。龍智山毘盧遮那寺(りゅうちざんびるしゃなじ)常光院と号する。本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。「貞永(じょうえい)式目」の制定に評定衆(ひょうじょうしゅう)として参画した中条出羽守(ちゅうじょうでわのかみ)藤原家長(いえなが)が、祖父常光(つねみつ)の菩提(ぼだい)を弔うため、1192年(建久3)法印金海を開山として中条氏館跡に創建。1560年(永禄3)梶井宮(かじいのみや)(京都大原三千院)末となった。忍(おし)城主松平忠吉(ただよし)の帰依(きえ)を得ていた第10世住職澄舜(ちょうしゅん)が兼務住職をしていた下忍(しもおし)村(現行田(ぎょうだ)市)聖天院(しょうてんいん)を、1594年(文禄3)常光院に合併した。世界最古の現存刊行梵本(ぼんぽん)とされる『梵本般若心経(はんにゃしんぎょう)』の著者として知られる梵学者邦教(ほうきょう)(1701―61)は23世住職である。寺宝は邦教筆悉曇(しったん)字母表1軸、絹本着色阿弥陀(あみだ)変相図(県文化財)のほか多数ある。境内は県史跡。

[中山清田]

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世界大百科事典内の常光院の言及

【聖護院】より

…智証大師円珍の開創と伝えられる。はじめ常光院と称したが,11世紀末に増誉が入寺して聖護院と改称した。増誉は1090年(寛治4)に白河上皇の熊野参詣に先達をつとめ,その功として熊野三山別当に任ぜられ,以後,当寺は修験道と深い関係をもった。…

※「常光院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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