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建武以来追加 けんむいらいついか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

建武以来追加
けんむいらいついか

建武式目追加』ともいう。室町幕府法令集の一つ。1巻。足利尊氏が幕府の基を開いた建武年間 (1334~37) 以降の,『御成敗式目』に追加された条々を,後世まとめて1冊としたもの。追加のなかで,本条といっているのは,『御成敗式目』である。写本によって条数も異なり,98~210条となっているが,逐次追加法を取入れていったため,条数が増加した。最も古い形であろうと思われるものは,応永 29 (1422) 年までの条文を集めたもの。『群書類従』『中世法制史料集』ほか所収。

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百科事典マイペディアの解説

建武以来追加【けんむいらいついか】

室町幕府は鎌倉幕府の〈御成敗(ごせいばい)式目〉を本法とし,必要に応じて新令を加えたが,この追加法令集をいう。1338年(建武5年・暦応1年)より1520年に至る180余年間の法を収めるが,初期には寺社・本所(ほんじょ)関係,守護(しゅご)・地頭(じとう)関係などの国政的なものを含むが,15世紀半ば以降は徳政(とくせい)令をめぐる売買貸借法が大半である。
→関連項目式目追加

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世界大百科事典 第2版の解説

けんむいらいついか【建武以来追加】

室町幕府が発布した追加の法令集。書名は《建武式目》の追加ではなく,《御成敗式目》を本法とする建武年間以後の追加を意味する。室町幕府の追加法令集は多くの条文数(約100~200条余)よりなるものと,比較的少ない条文からなるものに大別できる。後者は種々な名称で呼ばれ,その編成も多様だが,前者は《建武以来追加》《建武式目追加》など類似の書名が付されており,収録条文数には幅があるものの,いずれもほぼ編年順に配列されている。

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大辞林 第三版の解説

けんむいらいついか【建武以来追加】

建武年間(1334~1336)から永正年間(1504~1521)に至るまで室町幕府が必要に応じて発布した法令集。鎌倉幕府の「御成敗式目」を本条とし、それに追加する意でこの称がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

建武以来追加
けんむいらいついか

室町幕府の発布した法令の集成。室町幕府は鎌倉幕府の継承者を標榜(ひょうぼう)したから、個々の法令は「御成敗式目(ごせいばいしきもく)」に対する追加法と意識されたので、この名称がある。幕府の創立から永正(えいしょう)年間(1504~21)まで、初期には朝廷や荘園(しょうえん)領主との関係、守護の権限などの規定が多く、中期以降は経済・財政関係の法が多い。前田育徳会尊経閣(そんけいかく)文庫所蔵の「当御代(とうごだい)建武以来追加条々」100か条がもっとも古いが、『群書類従』所収の「建武以来追加」は200余条。数度にわたって編纂(へんさん)されたと思われる。[羽下徳彦]

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