恨む(読み)ウラム

デジタル大辞泉 「恨む」の意味・読み・例文・類語

うら・む【恨む/怨む/憾む】

[動マ五(四)]
ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。「冷たい態度を―・む」
自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづける。「世の中を―・む」
(憾む)望みどおりにならず、残念に思う。「機会を逸したことが―・まれる」
[動マ上二]
1に同じ。
「世の中はいかに苦しと思ふらむここらの人に―・みらるれば」〈古今雑体
ぐちを言う。
「花散らす風の宿りは誰か知る我に教へよ行きて―・みむ」〈古今・春下〉
無念を晴らす。仕返しをする。
「入道相国朝家を―・み奉るべき事必定と聞こえしかば」〈平家・三〉
[補説]中世までは上二段活用、近世になって四段活用に転じた。
[類語]憎む嫌う忌み嫌うそねのろ嫌がる厭う憎悪する嫌悪する敵視する仇視きゅうしする嫉視しっしする呪詛じゅそする唾棄だきする目のかたきにする白い目で見る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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