デジタル大辞泉
                            「恨む」の意味・読み・例文・類語
                    
                
		
    
        
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    うら・む【恨・怨・憾】
        
              
                        - [ 1 ] 〘 他動詞 マ行上二段活用 〙- ① 自分に対してひどいことをした人、または、自分の思い通りにならない物事やその状態などに不満を持ち、悲しく思う。また、残念に思い反発する気持を持つ。うらぶ。うらみる。- [初出の実例]「あはずとも吾は怨(うらみ)じこの枕吾と思ひて枕(ま)きてさ寝ませ」(出典:万葉集(8C後)一一・二六二九)
 
- ② 憤りの気持を口に出す。当の加害者に不満を訴える。- [初出の実例]「花ちらす風のやどりは誰かしる我にをしへよ行きてうらみむ〈素性〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春下・七六)
 
- ③ ( ②の意から、詩的表現として ) 秋の虫がさびしそうに鳴く。また、悲しみを誘うように風が音を立てる。- [初出の実例]「あか月のつゆは涙もとどまらでうらむる風のこゑぞのこれる」(出典:相模集(1061頃か))
 
- ④ 仕返しをする。(斬りつけて)恨みを晴らす。- [初出の実例]「入道相国朝家を恨み奉るべき事必定と聞こえしかば」(出典:平家物語(13C前)三)
 
 
- [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙 ( [ 一 ]から転じて、近世以後に使われるようになった ) [ 一 ]に同じ。- [初出の実例]「此男久米之助親を深く恨む事ありて」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)七)
 
恨むの語誌
中世までは上二段に活用したが、近世以後は四段化した。語源は「うら(心)み(見)る」で、もともとは心中の持続的な状態であるが、後にはそれを外に表わす動作をいうようにもなった。
                                                          
     
    
        
    出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
	
    
  
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