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戦争の放棄(読み)せんそうのほうき

百科事典マイペディアの解説

戦争の放棄【せんそうのほうき】

国家間の紛争の解決に武力を用いないこと。〈不戦条約〉,国際連合憲章,イタリア憲法などは国際紛争解決の手段としての戦争を放棄したが,この戦争には自衛戦争は含まれない。日本国憲法第9条は,国権の発動としての戦争を,国際紛争を解決する手段としては永久に放棄し,国の交戦権を認めず,戦力の保持を否認したので,自衛戦争が許されるかどうか争われている。しかし,宣戦(開戦),講和統帥権兵役などの規定がなく,国民の安全と生存を,平和を愛する諸国民の公正と信義にゆだねている(憲法前文)ことから,すべての戦争を放棄していると解するのが通説である。→自衛権日米安全保障条約
→関連項目日米防衛協力のための指針

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世界大百科事典 第2版の解説

せんそうのほうき【戦争の放棄】

日本国憲法9条はその1項で〈日本国民は,正義と秩序基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する〉と定めている。これにつづいて同条2項は,〈前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない〉と定めている。これら二つの項から成る9条は,憲法前文の恒久平和主義を具体化するものと考えられ,とりわけ前文の定める〈平和のうちに生存する権利〉(平和的生存権)を保障するための制度という意義をもっているといえよう。

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