戻す(読み)モドス

デジタル大辞泉 「戻す」の意味・読み・例文・類語

もど・す【戻す】

[動サ五(四)]

もと状態や、もとあった場所などへ返す。「本を棚へ―・す」「話をもとに―・す」「白紙に―・す」「よりを―・す」
㋑水に浸したり、解凍したりして、加工する前の状態にする。「ヒジキを水で―・す」
逆の方向へ返す。「時計の針を一〇分―・す」
飲食したものを吐く。嘔吐おうとする。「食べ物を―・す」
下がっていた相場が回復する。「下向きだった株価が―・す」
かえ[用法]
[可能]もどせる
[類語](1返す差し戻す押し戻す押し返す引き戻す呼び戻す呼び返す /(3むかむかもたれるむかつく胸が焼ける胸焼け吐き気気持ち悪いむかっとえずく上げる吐く吐き出す反吐へど嘔吐吐瀉としゃげろつわり悪阻二日酔い悪酔い込み上げるべろんべろんぐでんぐでん

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精選版 日本国語大辞典 「戻す」の意味・読み・例文・類語

もど・す【戻】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. もとへ返す。もとの状態・場所・所有者などに返す。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「今はとてまきの嶋舟もどさなんすむもかひなきうぢの橋守」(出典:広本拾玉集(1346)四)
  3. 飲食したものをはく。へどをはく。嘔吐する。
    1. [初出の実例]「酒ももどし、気迄も少し損ぜられまらした」(出典:こんふえっしょなりうむ(懺悔録)(1632)ごばんに就いて)
  4. 子どもが多いときなどに、親が自分の子を殺す。まびく。〔随筆耳嚢(1784‐1814)〕

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