手車/輦/輦車(読み)テグルマ

デジタル大辞泉の解説

て‐ぐるま【手車/×輦/輦車】

人の手で押し、または引く小形の車。物を運ぶのに使う。
土砂などを運ぶ、2本の柄のついた手押しの一輪車。
自家用の人力車。
「―へ乗って、立派な玄関のある家をこしらえるに相違ない」〈漱石坊っちゃん
子供の遊戯の一。二人が両手を差し違えに組み合わせ、その上に別の一人を乗せて歩く。
屋形に車輪をつけた車で、前後に突き出ている轅(ながえ)を人の手で引くもの。これに乗って内裏に出入りするには、輦の宣旨による勅許が必要であった。輦車(れんしゃ)。
近世以降のおもちゃの一。土・木などで小さな井戸車の形に作り、糸を結びつけて上げ下げするもの。現在のヨーヨーに似る。

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精選版 日本国語大辞典の解説

てん‐ぐるま【手車】

〘名〙 (「てぐるま(手)」の変化した語) 児童の遊戯の一つ。二人が両手を組み合わせ、その上に他の一人を乗せて歩くもの。
※雑俳・雲鼓評万句合‐延享三(1746)「又呼ぶも鼠手ぼたんてんぐるま」

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世界大百科事典内の手車/輦/輦車の言及

【ヨーヨー】より

…日本でも同じころに中国から伝わり,長崎から流行し,享保年間(1716‐36)初期には京坂で売られ,やがて江戸でも流行した。1727年刊の《目付絵》には,当時の流行玩具のひとつとして〈お蝶殿の手車〉の名があげられており,また1798年(寛政10)刊の《近世畸人伝》には〈享保のはじめ,京に手車(てぐるま)といふものをうる翁あり〉とあり,〈手車〉の名でよばれていたことがわかる。これは胡粉彩色をした土製菊形のものを二つ合わせたもので,鈴木春信の浮世絵にも遊女がこれをもてあそんでいる図がある。…

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