技術史(読み)ぎじゅつし(英語表記)history of technology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

技術史
ぎじゅつし
history of technology

技術発達の歴史を究明する歴史学の一分野。人間生活の発達の歴史や科学史とは切り離せないものである。古代エジプトでは農耕技術やピラミッド築造,ナイル川の治水工事などに代表される土木技術が発達し,中世では,風車水車などの動力を利用する技術が発達した。本格的な技術利用は産業革命からで,J.ワット蒸気機関の発明を境として,あらゆる分野で技術水準が高まった。第2次世界大戦以後は電子工学高分子化学,原子力,自動制御などが急展開し,第2次産業革命と呼ばれる。日本では,明治維新以前はアジア大陸から,以後はヨーロッパ,アメリカから技術が導入され,その消化,応用に努めた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎじゅつし【技術史 history of technology】

技術は他の分野と違ってその進歩が明確で蓄積的なので,技術の歴史に対する関心は早くからあったように思われるが,必ずしもそうではない。他の分野と同じく最初の技術史は事物の起源を問う神話的なものであった。すなわち,ギリシア神話プロメテウスが人間に火を与えたとし,周易の〈繫辞伝〉下は包犠氏が狩猟・漁労用の網を作り,神農氏が耕作具を作ったと説き,舟や車や弓矢・住居・文字等についてその起源を考察している。またエジプトではトートが文字や諸技術の創始者とされた。

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大辞林 第三版の解説

ぎじゅつし【技術史】

技術の人類史における歴史的展開を研究する学問分野。技術そのものの展開や工学の歴史だけでなく、技術と生産・経済・政治・社会・文化とのつながりについても考察する。

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