拝見(読み)ハイケン

デジタル大辞泉 「拝見」の意味・読み・例文・類語

はい‐けん【拝見】

[名](スル)見ることをへりくだっていう語。謹んで見ること。「お手紙拝見しました」
[類語]見る眺める見遣みや目を遣る目をれる見詰める見入る見据えるにらむ認める凝視する熟視する注視する注目する見掛ける目撃する目にする御覧になる拝む

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精選版 日本国語大辞典 「拝見」の意味・読み・例文・類語

はい‐けん【拝見】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 見ることをへりくだっていう語。謹んで見ること。
    1. [初出の実例]「命云、件事、初故座主件物等、先可天覧。次可見諸僧」(出典:小右記‐長和四年(1015)七月二一日)
    2. 「チトお衣装(めしもの)を拝見(ハイケン)いたしたいネ」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)
    3. [その他の文献]〔史記‐封禅書〕
  3. ( 「御能拝見(おのうはいけん)」の略 ) 江戸時代、江戸城内で演じられる能楽町人が許されて観覧したこと。
    1. [初出の実例]「釣鐘はかるく拝見重ひこと」(出典:雑俳・柳多留‐四三(1808))
  4. 商品の売買取引、主に生糸取引で、品物の一部を見本として品質を検査したこと。
    1. [初出の実例]「生糸販売の為めに〈略〉荷物を外国商館へ引込み拝見を受け取引する」(出典:郵便報知新聞‐明治一四年(1881)一一月一四日)

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普及版 字通 「拝見」の読み・字形・画数・意味

【拝見】はいけん

謹んで見る。〔史記、封禅書〕十一辛巳、至の昧爽(まいさう)、天子始めて郊し、太一を拜す。~其の贊(さんきやう)に曰く、天始めて寶鼎(ほうてい)・策を以て皇に授けたり。よりしてりにして始めに復(かへ)る。皇(つつし)みて拜見せりと。

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