見遣る(読み)ミヤル

デジタル大辞泉 「見遣る」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見遣る」の意味・読み・例文・類語

み‐や・る【見遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 遠くを望み見る。視線を遠くはなれた方に向ける。ながめる。
    1. [初出の実例]「極望(ミヤレ)ば、眇然として既に火遙かなるを見つ」(出典:石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))
  3. 視線をその方向へ転じ向ける。
    1. [初出の実例]「かしらをもたげて見やりて、いみじうわらふ」(出典:枕草子(10C終)八)
  4. 全部終わりまで見る。見終わる。
    1. [初出の実例]「御櫛の筥のうちの具ども、いひつくし見やらむ方もなし」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月一七日)

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