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政治教育 せいじきょういく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

政治教育
せいじきょういく

一般的には政治に関する知識や情報を人々に提供し,政治の運営に必要な能力や熟練の度合いを高めさせる教育活動をさす。しかし具体的には教育の主体がだれで,何を目指すかによって意味が異なってくる。

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デジタル大辞泉の解説

せいじ‐きょういく〔セイヂケウイク〕【政治教育】

政治的教養を身につけさせ、よき市民を育成するための教育。
特定の政治的立場や思想を教え込む教育。

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百科事典マイペディアの解説

政治教育【せいじきょういく】

社会機能としての政治について基礎的・原理的知識を教え,それに基づく主体的判断力を養うことを目的とする教育。戦前の日本では修身教育公民教育の名でむしろ現実の政治に対する批判的視点を排除する方向で推進されたが,戦後は教育基本法第8条においてその尊重がうたわれ,社会科などを通じて行われている。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいじきょういく【政治教育】

政治に関する基本的知識を与え,現実の政治に対する科学的判断力や批判力を培い,主権者としての自覚を養うことを目的とする教育。一般に,政治についての知識を与える教育は,近代市民社会の成立以前においても存在した。しかしそれは,一部の特権階層を対象とする,民衆支配のための知識・技術を授ける教育であった。こうした,いわば支配階級の自己教育としての政治教育は,近代市民革命の時代に入り,国民主権と万人平等の理念を前提とした政治参加の思想にとって代わられる。

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大辞林 第三版の解説

せいじきょういく【政治教育】

国民に政治に関する基礎的な知識を与え、権利の行使や責任履行のための理解や態度の育成を目的とする教育。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

政治教育
せいじきょういく
political education

政治教育とは何かということは、教育の内容として「政治」をどう解するかによって、その意味内容が異なってくる。田中耕太郎はそれを「政治の理念や現実に関する一般的な理論や法則」と「現実の社会において存在する政党政派の立場や具体的な政策・主張」という二つの意味に解している。この場合、前者の意味で政治教育とは「政治に関する一般的基礎的な知識を授け、現実の政治についての判断力、批判力、信念などを養うことを目ざす教育」を意味し、後者の意味では、「社会の成員に対して、特定の政治意識、政治的イデオロギー注ぎ込むために行われる教育」を意味する。たとえば、政党、労働組合および各種の政治結社、社会団体などで行われる教育がそれにあたる。[林 忠幸]

教育基本法における政治教育

第二次世界大戦後の民主教育の基本理念を確立した教育基本法の第8条は、政治教育について次のように規定している。「良識ある公民たるに必要な政治的教養は、教育上これを尊重しなければならない」(1項)、「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他の政治的活動をしてはならない」(2項)と。1項は、教育の自由の原則のもとに、国家社会の構成員(公民)として必要な政治的識見を涵養(かんよう)することの重要性を説いたものである。これは、前述した広い意味での政治教育を意味する。2項は、教育の政治的中立性の原則のもとに、公教育機関としての学校がその児童・生徒に特定の政党政派の政治意識、政治的見解を注入することを禁止したものである。このような狭い意味での政治教育は、学校教育から締め出されているのである。
 しかし、実際に政治教育を行おうとすると、さまざまな問題や困難性に逢着(ほうちゃく)する。それは、とりわけ国家と教育との関係において現れる。国家は政治権力によって、その政治的価値の実現を目ざし、国家=政治体制の存続と発展を目ざす。教育はそのための手段に組み込まれる。近代国家は、教育を公教育として国家の統制と配慮のもとに置いてきた。教育は、こうして合法的に国家の支配下に置かれることになる。
 その場合、国家が示す基準(たとえば「学習指導要領」)が唯一の正当性を主張し、それから外れる、あるいはそれに違反する政治教育は、政治的中立性の確保という大義名分のもとに、いわゆる「偏向教育」として断罪される。現実のなまの政治問題を教材として取り上げ、児童・生徒を真の判断力、批判力をもった公民にまで育成しようとする政治教育は、当然現実の政治批判にならざるをえず、それは国家権力の側には、特定のイデオロギー教育として映る。そのとき国家は、物理的強制力を伴う権力の行使によってすらも、そのような教育を排除しようとする。しかし逆に国家も、教育の政治的中立性原則をかざしながら、特定のイデオロギーを擁護し、それを公教育のなかに忍び込ませようとする危険性をもつ。特定の政治意識、政治的イデオロギーを注入する教育は、それが積極的なものであれ消極的なものであれ、あるいは国家によるのであれ教師によるのであれ、公教育の場から排除されなければならないことは、もちろんのことである。しかしそのことをおもんぱかるあまり、本来の政治教育「良識ある公民たるに必要な政治的教養」の育成を図る教育がおろそかにされてはならないのである。[林 忠幸]
『堀尾輝久著『現代教育の思想と構造』(1971・岩波書店) ▽解説教育六法編修委員会編『解説教育六法』(1986・三省堂)』

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