教育の自由(読み)きょういくのじゆう(英語表記)freedom of educational choice

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

教育の自由
きょういくのじゆう
freedom of educational choice

国民が自分自身や他者に対し教育を行う自由,または,親は子供の教育を選択する権利を有するという教育権に基づく,教育を選び取る自由のこと。狭義には学校選択の自由をさすことが多い。教育の自由は,教育が有する公共性との調整を必要とする。

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百科事典マイペディアの解説

教育の自由【きょういくのじゆう】

政府,経済団体,宗教組織などの干渉や圧力を受けることなく,教育を実現する自由をいう。フランス革命期のコンドルセが主張して以来,近代公教育を支える原理の一つと見なされてきた。高等教育においては,思想・研究の自由と関わる。歴史的には,宗教権力としての教会による教育への介入を近代国家が排除するところから近代公教育が生まれた。そのため,逆に国家権力の干渉・介入を完全に排除するのは困難となった。→学問の自由
→関連項目教育権教育の中立性

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世界大百科事典 第2版の解説

きょういくのじゆう【教育の自由】

教育的価値の選択,決定,教育内容の編成,具体的教育活動など,教育の内的事項については,公権力の規制は限定的なものでなければならないとする近代憲法上の人権保障原理。権利主体の側からいえば,親の教育の自由(家庭教育の自由,学校選択の自由,教育内容選択の自由),一定条件のもとでの国民の私立学校設置の自由,国民の教育活動の自由(とりわけ社会教育),学校教師の教育の自由がそれである。権利内容としては,信教の自由,思想・良心の自由などの精神的自由権の重要な一部をなしている。

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世界大百科事典内の教育の自由の言及

【学問の自由】より

…しかし,このような精神的活動が,国家によって,自由権として認められたのは近代以降の歴史的発展の結果であった。そして,ドイツ語でakademische Freiheit,英語でacademic freedomと呼ばれるこの自由は,制度上は,欧米における大学での研究教育の自由,すなわち〈大学の自治〉の発展と結びついている。ところで,近代人権宣言の先駆となったアメリカやフランスの諸憲法では,とくに,この自由の保障規定はみられず,むしろ,それは,19世紀ドイツの憲法的発展の過程に看取される。…

※「教育の自由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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