( 1 )仮名書きの確例は上代になく、中古以降に初めて確認されるが、「ななめ」より早くに見られる。
( 2 )本来、ゆるやかな傾斜を表わし、垂直でもない、水平でもない、どっちつかずの状態を表現するという。本居宣長が「源氏物語玉の小櫛‐八(上ノ若菜)」で「すべてなのめは俗にたいがいなるといふ意」と注しているように、平凡やありきたりという②の意を表わすが、多くはその状態を否定的・消極的に評価・判断する気持が加わり、③④の意になる。
( 3 )「ななめ」が漢文訓読文に使われるのに対して、「なのめ」は和文に数多く見られる。中世以降は「なのめならず」の形がもっぱら行なわれ、単独の原義や用法は忘れられていって、「ななめ」がこれに代わる。

むことをいう。斗柄を斜めにして用いるので傾斜の意となり、また
(邪)と通用することがある。
・
zyaは同声。〔玉
〕に「斜は正しからざるなり」とあり、
・
と通用する。
は
の齟齬(そご)して正しくそろわないことをいう。
は斜め裂きの布をいう。
▶・斜輝▶・斜
▶・斜景▶・斜傾▶・斜髻▶・斜睨▶・斜月▶・斜
▶・斜視▶・斜日▶・斜酒▶・斜照▶・斜
▶・斜瞻▶・斜睇▶・斜灯▶・斜風▶・斜
▶・斜封▶・斜陽▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...