日本歴史地名大系 「春日山城跡」の解説
春日山城跡
かすがやまじようあと
春日山城を要害として堅固な構えにしたのは戦国時代の守護代長尾為景である。普請の時期は、関東管領上杉顕定軍を
為景は天文五年(一五三六)家督を長男晴景に譲り、一二月二四日死去した。ところが晴景には武将としての器量がなかったため、越後は乱れた。そのため守護上杉定実の斡旋で、晴景の弟景虎(謙信)が同一七年一二月晦日長尾家の家督を相続し、同一八年一月四日の長尾景虎書状(上野文書)に「当地春日山へ相移候」とあるように春日山城に入った。以後謙信は天正六年(一五七八)四九歳で死去するまでの三〇年間、春日山城を根拠地に東奔西走した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報