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末子相続 まっしそうぞく

9件 の用語解説(末子相続の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

末子相続
まっしそうぞく

「ばっしそうぞく」ともいう。親の財産,身分,祭祀権などを末子が相続する慣行。財産を相続するという点だけからみれば,子供が次々に独立していくにつれて分家させるのであるから,分割相続をとる場合が多い。

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デジタル大辞泉の解説

ばっし‐そうぞく〔‐サウゾク〕【末子相続】

まっしそうぞく(末子相続)

まっし‐そうぞく〔‐サウゾク〕【末子相続】

末子が単独で財産や地位を相続すること。西日本の農漁村や中央アジアモンゴル遊牧民などにみられる。ばっしそうぞく。

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百科事典マイペディアの解説

末子相続【ばっしそうぞく】

末子(まっし)相続

末子相続【まっしそうぞく】

〈ばっしそうぞく〉とも。末子,特に末男子が単独相続(すなわち家督相続)をする相続形態。法定相続の最も古い形態とされ,かなり後世まで続いた。上の子から家を出てゆき,末子が家を継ぐことになったという。

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世界大百科事典 第2版の解説

まっしそうぞく【末子相続】

家長としての地位やさまざまな財産を末子が相続継承する方式を一般的に末子相続(ばっしそうぞくとも読む)という。末子相続は世界的にみれば,ヨーロッパ,中央アジアの遊牧民,北東アジアの狩猟民,東南アジアの農耕民などに点々と行われているが,日本では西南日本の村落で主に行われている。 日本における末子相続の具体的方法はかなり複雑である。最も多いのは子どもたちのうち長男から順に分家して,最後に残った末子が相続する方法であり,このほかには一度分家や転出した末子がふたたび両親のもとにもどって相続する方法もある。

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大辞林 第三版の解説

ばっしそうぞく【末子相続】

まっしそうぞく【末子相続】

末子が家長としての地位や財産を相続すること。中央アジアの遊牧民などに顕著にみられ、西南日本でも知られる。ばっしそうぞく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

末子相続
まっしそうぞく

成人した兄弟(姉妹)の最若年者が財産、地位を相続、継承すること。「ばっしそうぞく」とも読む。兄たちが次々に独立したあと、末弟が親と同居し、両親を扶養する形をとることが多い。英語のultimogenitureは、19世紀末のイギリスで相続法用語に採用されたが普及しなかったのに対し、日本では長男子相続慣行に対置すべき民俗として注目された。末子相続が一社会内で一般化するにはその社会の多数の家族で複数の男子が成人する必要がある。人口の停滞的な前近代社会では一家族当りの成人する男子が1人前後だったから、子供の多い一部の重婚的富裕世帯以外では末子を選ぶ意味はなく、一般に平均寿命も短く、兄たちの独立後に両親が生存する確率も小さかったので、末子相続を考えにくい。これに対して、一家族当りの成人する男子数が増加し、平均寿命が延びて、兄たちの独立後も両親が生存しやすかった近代初期の人口急増過程には末子相続が増加する条件があった。また、普通は兄たちに不動産を分与するので不動産権がやや不明確で分与操作の容易な移動畑農耕民、遊牧民に末子相続が多い傾向もある。瀬戸内、九州各地などの農漁村に末子相続が多かったのも、小面積で主食を確保できたサツマイモ地帯では、不動産分与が容易だったことと関係するのかもしれない。断片的末子相続事例は、日本でも近世前半までみられた男子均等分割相続と、早婚の両親が若い末子を扶助する傾向とが複合した偶発的事例であろう。[佐々木明]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の末子相続の言及

【末子相続】より

…家長としての地位やさまざまな財産を末子が相続継承する方式を一般的に末子相続(ばっしそうぞくとも読む)という。末子相続は世界的にみれば,ヨーロッパ,中央アジアの遊牧民,北東アジアの狩猟民,東南アジアの農耕民などに点々と行われているが,日本では西南日本の村落で主に行われている。…

【相続】より

…相続慣行としては,江戸時代初期は分割相続が盛んであったが,やがて先祖伝来の田畑家屋敷を家産として家相続人(通常は長男,長男が耕作能力を欠く時は二・三男,養子,弟などがなることも多い)に包括承継させ,被相続人の取得財産は他子にも分与する家産単独相続が,最も一般的な相続形態となった。しかしなお,分割相続,末子相続,姉家督,妻による相続(主として中継相続)なども見られた。一般的な単独相続化傾向が,分地制限令の結果であるかどうかは問題がある。…

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