デジタル大辞泉 「御玉杓子」の意味・読み・例文・類語 おたま‐じゃくし【▽御玉×杓子】 1 汁をすくうのに使う丸い杓子。「御多賀杓子おたがじゃくし」に基づく語ともいう。2 カエルの幼生。卵から孵化ふかして成体になるまでをいい、丸い体に尾がある。蝌蚪かと。かえるご。《季 春》3 《形が2に似ているところから》楽譜の音符の俗称。[類語](1)杓子・柄杓・茶杓・しゃもじ/(2)蛙かえる・蛙かわず・青蛙・河鹿・河鹿蛙・雨蛙・赤蛙・殿様蛙・牛蛙・食用蛙・蟇蛙ひきがえる・蟇ひき・蟇がまがえる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「御玉杓子」の意味・読み・例文・類語 おたま‐じゃくし【御玉杓子】 〘 名詞 〙① 柄のついたまるい汁杓子。おたがじゃくし。[初出の実例]「襦袢の干したが幽霊に見へ、を玉杓子(ヲタマシャクシ)が見越入道に成る」(出典:洒落本・一騎夜行(1780)一)② 蛙の幼生。卵から孵化して間もなく、黒灰色で、まだ四肢がなく、鰓(えら)で水呼吸し、長い尾を振って泳ぎまわる時期のものをいう。おたがじゃくし。蛙子(かえるこ)。《 季語・春 》 〔俳諧・俳諧歳時記(1803)〕③ ( 形が②に似ていることから ) 楽譜の音符の俗称。また、音楽一般のことを俗にいう。[初出の実例]「楽符のおたまじゃくしの群が一列」(出典:蛙(1938)〈草野心平〉さようなら一万年)④ ( 「!」の形から ) 「エクスクラメーションマーク」の俗称。[初出の実例]「!(オタマジャクシ)を用ひて文章を泥川の波だてる如くにしたりき」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉をかし)御玉杓子の語誌( 1 )②の意は、江戸時代に江戸を中心に生じたもの。古くは「かへるこ(蛙子)」。①の調理道具との形態上の類似による連想によって命名されたと考えられ、その分布は、北海道、関東、中国、四国に集中し、東北、九州ではまばらである。( 2 )「おたがじゃくし」の転ともいわれるが、『日本言語地図』によれば、オタガジャクシという地点は和歌山と滋賀県の各一地点のみである。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
食器・調理器具がわかる辞典 「御玉杓子」の解説 おたまじゃくし【御玉杓子】 汁物や汁気の多い料理をすくうときに用いる、半球形で、長い柄がついたしゃくし。アルミニウム製、ステンレス製、ナイロン製などがある。◇「おたま」と略す。 出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「御玉杓子」の解説 御玉杓子 (オタマジャクシ) 動物。カエルの幼生名 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by