栃尾又温泉(読み)とちおまたおんせん

日本歴史地名大系 「栃尾又温泉」の解説

栃尾又温泉
とちおまたおんせん

[現在地名]湯之谷村上折立 栃尾

銀山ぎんざん街道に沿って折立おりたて湯中居ゆなかい大湯おおゆ集落を経て栃尾又の集落に至る。佐梨さなし川最上流部の集落。正保国絵図には「栃尾俣村」高八石余がみえるが、天和三年郷帳には一村としての記載はない。貞享四年(一六八七)の折立村年貢割付(富永家文書)には「栃尾俣出湯」とある。年間の入湯者と入賃が記され、下銀一貫二六二匁余の内訳は、惣湯入一人につき一匁三分で八九八人、留湯入一人につき五匁で一九人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「栃尾又温泉」の意味・わかりやすい解説

栃尾又温泉
とちおまたおんせん

新潟県魚沼市(うおぬまし)にある温泉。湯之谷温泉郷(ゆのたにおんせんきょう)の一湯。佐梨(さなし)川上流2キロメートルに位置する古くからの湯治場で、泉質放射能泉。「子宝の湯」で知られ、泉温は36~38℃と低いが、長時間温まると子宝に恵まれるといわれ、長逗留(とうりゅう)の湯治客が多い。栃尾又・駒の湯温泉として国民保養温泉地に指定されている。近くに大湯(おおゆ)温泉がある。JR上越(じょうえつ)線小出(こいで)駅からバスで35分。

[山崎久雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「栃尾又温泉」の意味・わかりやすい解説

栃尾又温泉
とちおまたおんせん

新潟県南東部,魚沼市にある温泉。栃尾又川の河畔標高 450mに位置する。泉質は放射能泉。泉温 39℃。日本でも有数のラジウム含有量の多い温泉で,動脈硬化症,婦人病疾患にきくといわれる。湯がぬるいので「夜詰め」といって,終夜入浴する習慣がある。越後三山只見国定公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「栃尾又温泉」の解説

栃尾又温泉

新潟県魚沼市、佐梨川の上流約2kmに位置する温泉。全国有数のラジウム泉

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