根津神社(読み)ねづじんじや

日本歴史地名大系 「根津神社」の解説

根津神社
ねづじんじや

[現在地名]文京区根津一丁目

千駄木せんだぎ通の中ほど南側にある。素戔嗚命・大山咋命・品陀別命・大国主命菅原道真を祀り、旧郷社。須賀すが神社ともいい、近世には根津権現とよばれた。古くは駒込こまごめ村の惣鎮守で、同村の草分百姓たちが奉仕したという(寺社備考)。「風土記稿」によると、その頃には現在地の北西方が社地であったが、万治年中(一六五八―六一)に同所が太田氏(のち陸奥棚倉藩主などを経て遠江掛川藩主)の屋敷地となったために東方へ移り(化政期には植木屋六三郎の構えのうち)、さらに団子だんご坂北側の地(元根津)に遷座したという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「根津神社」の意味・わかりやすい解説

根津神社
ねづじんじゃ

東京都文京区根津1丁目(旧須賀(すが)町)に鎮座、旧府社。俗に根津権現(ごんげん)、須賀神社ともいう。主祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)。創立年代は不詳だが、もと駒込千駄木(こまごめせんだぎ)坂の元(さかのもと)根津(現、団子(だんご)坂)にあり、文明(ぶんめい)年中(1469~87)太田持資(もちすけ)が社殿を再興したが、1626年(寛永3)池之端(いけのはた)の現社地、旧徳川中納言綱豊(ちゅうなごんつなとよ)邸に遷座した。とくに徳川5代将軍綱吉(つなよし)の大奥が崇敬し、6代家宣(いえのぶ)が当社を氏神として以来、代々の将軍、諸侯の尊崇厚く朱印地500石を領した。1706年(宝永3)綱吉奉建の楼門をはじめ、本殿幣殿拝殿唐門(からもん)、透塀(すきべい)が国の重要文化財指定されている。9月20日の例祭、5月のつつじ祭が有名。

[薗田 稔]

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デジタル大辞泉プラス 「根津神社」の解説

根津神社

東京都文京区にある神社。祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、大山咋命(おおやまくいのみこと)、誉田別命(ほむたわけのみこと)など。本殿、拝殿などは国の重要文化財に指定。ツツジ名所として知られる。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「根津神社」の解説

根津神社
(通称)
ねずじんじゃ

歌舞伎浄瑠璃の外題。
元の外題
根津神社忠臣鏡
初演
明治19.1(東京・市村座)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「根津神社」の意味・わかりやすい解説

根津神社
ねづじんじゃ

東京都文京区根津に鎮座する元府社。根津権現,須賀社ともいう。祭神はスサノオノミコト,オオヤマグイノミコト,応神天皇,菅原道真。例祭9月 21日。

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事典・日本の観光資源 「根津神社」の解説

根津神社

(東京都文京区)
東京十社」指定の観光名所。

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