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桜の園 さくらのその Vishnëvyi sad

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

桜の園
さくらのその
Vishnëvyi sad

ロシアの作家 A.チェーホフの戯曲。4幕。 1903年執筆,04年モスクワ芸術座初演。作者の四大戯曲の一つ。はなやかな昔の夢におぼれ,現実をみつめようとしない,崩壊する貴族階級の女地主ラネーフスカヤ夫人一家と,彼らの領地「桜の園」を買取る農奴上がりの新興成金ロパーヒンの姿に,交代する新旧2つの勢力を描き,古い家,生活を捨て,大学生トロフィーモフと手をたずさえ,新しい生活に飛込んでいく夫人の娘アーニャに未来を託している。

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デジタル大辞泉の解説

さくらのその【桜の園】

《原題、〈ロシアVishnovïy sadチェーホフの戯曲。4幕。1903年作、翌年初演。新興商人に桜の咲く荘園を売り渡す貴族ラネーフスカヤ家の没落を通して、新旧の社会勢力の交替を叙情的に描く。

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百科事典マイペディアの解説

桜の園【さくらのその】

チェーホフの戯曲。《Vishnyovyi sad》。4幕。1904年モスクワ芸術座初演。美しい〈桜の園〉まで手放さねばならなくなった落ちぶれた地主のラネーフスカヤ夫人の運命に古きものの没落を描きながら,古い家や生活を捨てて新しい生活にとびこんでいく娘アーニャの生き方に作者の未来への確信を託した作品。
→関連項目東山千栄子

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世界大百科事典 第2版の解説

さくらのその【桜の園 Vishnyovyi sad】

ロシアの作家チェーホフの4幕戯曲。1903年作。チェーホフの短編によく登場する領地競売の主題,つまり落ちぶれた地主貴族の抵当に入った土地が売りに出されるという話が,この戯曲の構想の源にある。昔の夢だけを追い求めている斜陽の女地主ラネーフスカヤは,同棲していた男と別れてパリから先祖代々の〈桜の園〉に戻って来るが,競売寸前の土地を救うには別荘地として切売りするしかないという元農奴の富裕な商人ロパーヒンのすすめを理解せず,〈桜の園〉は競売されてしまう。

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大辞林 第三版の解説

さくらのその【桜の園】

チェーホフの戯曲。四幕。1904年初演。急変する時代、新興ブルジョア階級と斜陽貴族との対比が、ラネーフスカヤ夫人の広大な領地の売買をめぐって描かれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

桜の園
さくらのその
Вишнёвый сад Vishnyovy sad 

ロシアの劇作家チェーホフの四幕戯曲。1903年に書かれ、翌年モスクワ芸術座初演。斜陽貴族のラネーフスカヤ夫人は、パリで同棲(どうせい)していた男に愛想をつかし、先祖代々の領地である桜の園に戻ってくる。しかしいまや夫人は莫大(ばくだい)な借金を抱え、桜の園を手放さざるをえない。かつて農奴でいまや裕福な商人になったロパーヒンは、別荘地として売り出すように勧めるが、夫人も兄も時代の流れを理解できないため、なんの対策も考えようとしない。やがて競売が行われ、桜の園はロパーヒンが買い取る。夫人は悲しく領地に別れを告げ、ふたたびパリに戻って行く。だが夫人の末娘アーニャは、桜の園によって象徴される旧世界との決別をむしろ喜び、革命家ともとれる万年大学生トロフィーモフと手を取り合って、新しい世界へと飛び出して行く。日本では1915年(大正4)7月、近代劇協会が帝劇で初演している。[原 卓也]
『『桜の園』(湯浅芳子訳・岩波文庫/中村白葉訳・新潮文庫/米川正夫訳・角川文庫)』

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