出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
江戸中期の唐様(からよう)の書家。江戸の人で、姓は源、氏は沢田、名を鱗(ならぶ)、字(あざな)を文龍(ぶんりゅう)、通称を文治郎といい、東江はその号。別号に来禽堂(らいきんどう)、青蘿館(せいらかん)、玉島山人がある。初め林鳳谷(はやしほうこく)門下で朱子学を学び、書は高天漪(こうてんい)の弟高頤斎(こういさい)に学んだ。当時、明(みん)の文徴明(ぶんちょうめい)を規範とした北島雪山(せつざん)、細井広沢(こうたく)らの唐様が風靡(ふうび)し、東江もその流風に従ったが、中年以後は漢魏晋唐(かんぎしんとう)の書への復帰を唱え、当時の唐様に新生面を開いた。とくに王羲之(おうぎし)の書法に基づくその書は、東江流とよばれて広まり、また篆刻(てんこく)も巧みであった。『書述』『書話』『書則』『書学筌(しょがくせん)』など書道に関する著書も多く、門下の橋本圭橘(けいきつ)が編んだ『東江先生書話』の付録には、東江の古典復帰の主張がよく示されている。
[久保木彰一]
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(永由徳夫)
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