淘汰(生物)(読み)とうた

百科事典マイペディア 「淘汰(生物)」の意味・わかりやすい解説

淘汰(生物)【とうた】

選択とも。生物個体群の中で特定形質(厳密には遺伝子)をもつ個体が子孫を残すことに関して選別されること。その形質をもつために,他の個体よりも子孫を残しにくくなる場合も,残しやすくなる場合も,ともにいう。 自然界で起こる淘汰は自然淘汰と呼ばれ,進化の基本的な要因となっている。人間家畜作物で特定の形質をもつものを選抜することを人為淘汰と呼び,古くから品種改良手段として用いられてきた。→自然淘汰説
→関連項目利己的遺伝子

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android