溜池(灌漑用水)(読み)ためいけ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

溜池(灌漑用水)
ためいけ

稲作のための灌漑(かんがい)用水を蓄えておく池。河川などの用水が得られない地域、山間の棚田(たなだ)地帯などにつくられている。溜池は、稲作期間に干魃(かんばつ)のおこりやすい地域、とくに中国地方、四国地方などに昔から大・小規模のものが数多くつくられ、たとえば香川県にある満濃(まんのう)池(821年弘法(こうぼう)大師修築)などが代表的なものである。全国の水田のうち約18%が溜池灌漑によっており、とくに香川県は70%余が溜池に依存している。溜池は配水の時期、地形や面積に応じた配水の計画がたてられ、組織的に用水が利用される。最近は溜池灌漑地帯にもダムその他の水利施設がつくられるようになり、灌漑のための溜池の重要性が失われつつある。

[星川清親]


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